三平山に登る

晴れ

今日は定休日。来週の定休日は予定がある上、今日は快晴、風もなし。こんな時に外へ出ないと後々必ず後悔しそうだ。

早朝はそれでも圃場で発送準備などを行う。短時間で戻り、軽い朝食。せっかくの好天なので早めに出かけようと思うがなかなか行き先が決まらない。登りたい山は遠いし、近いところは頂上がひらけていなかったりで空を眺めるには今ひとつというところが多いし。

準備をしながら、先日お客さんからお勧めいただいた鳥取と岡山の県境近くの三平山に向かうことにする。先日の玉峰山はじめ、この頃の登山で、テーブルの必要性を強く感じていたので、ネットなどで調べるが、専用の軽量テーブルはかなり高価。安価なものは重い。当たり前だが・・・。なにか代用にできそうなものはとまず思いついたのがアルミの板。特にパンチングボードのように穴が開いたものは軽いし、熱いものを載せても大丈夫そうだ。あとは、これの足になるもの・・・。畳めなくても、ワイヤーバスケットのようなものなら悪くなさそうだ。リュックの中の仕切りみたいに使うこともできそうだし。

アルミ板はホームセンター、ワイヤーバスケットは百均にありそうだ。その前に、スーパーで弁当も購入した。ホームセンターでは、アルミ板はあったものの、パンチング加工されたものがなかった。ステンレスでもいいのだが・・・結構高い。断念。百均のワイヤーバスケットも小さかったり、大きすぎたり、適当なものがない。とりあえず小さいワイヤーバスケットを購入。

この時点でもう11時はすぎていた。いつも遅い出発を反省しているのに、今回も反省点が活かせていない。やはり前日までには少なくとも行く先の候補を決め、少しでも持ち物の準備をしておくべきなのだが。

とはいえ、高速を飛ばして行く気になれず、ゆっくりと下道をすすむ。大山の麓を抜け、岸本、溝口と、若い頃、この辺りまで通勤していたかと思うと信じられない。さらに江尾のあたりで場所を確認。てっきり根雨のところから入って行くとばかり思っていたのだが、蒜山へ抜ける道の方だった。Uターン。さらに道を間違え、ようやく蒜山方向への道へ。ところが、地図を見るとやはりもう一つ先で山側に入っていかないといけなかった。大回りにはなるが、戻っても同じぐらい遠そうなのでそのまま進む。ずいぶん走ったら、以前PCで確認したのと同じ風景が出てきた。

駐車場を探す。先行していた車がまだ見つからない。登山口を通り過ぎたかなと思った頃、5、6台の車が止まった駐車場があった。すでにそのうち2組ぐらいは下山してきた様子。

先ほどの先行していた車のおじさんもさっさと軽装で登山口に向かっていった。この時点でほぼ1時。

トレーニングに良いと聞いていたので、少し気を引き締めてスタートするが、とてもよく整備されていて、登りやすい登山道。

三平山登山道広くて軽トラならなんとか走れるかもと思わせるぐらいだ。落葉樹の葉が気持ちいいし、階段がほとんどないのもやはり良い。急な登山道だったところが、緩やかに道が付け替えられているので、ゆっくり登れば汗もかかないだろう。

蒜山方面
蒜山方面

高度を上げて行くにつれ、蒜山の盆地が見え、蒜山の山が見え、さらには大山の南壁も現れてくる。その度に小休止だ。天気が良いとこれほど登りの途中も楽しい山は少ないように思う。

りんどう
りんどう

途中から土塁といわれる土の大きなウネの上を進む。このころ、さっき先に登ってきたおじさんが戻ってきた。もう頂上から引き返してきたようだ。面白いのかな。

三平山登山道
中腹もとても歩きやすい

そのほか、中年の夫婦と、その母親とみられる3人組プラス柴犬のグループ。おばあさんはとてもゆっくり登っている70代とみられるが、ゆっくりなら十分登れる山だ。

大山南壁
大山南壁が見えてくる
土塁
土塁の上、もうすぐ頂上

山頂まで45分とかかれていたのだが、到着は13:40分。40分で登ってきた。わりとゆっくりのつもりだったが。若いカップルが弁当を食べていたので、少し離れたところに陣取る。大山が目の前だ。山頂は切り開かれていて360度の展望。

チェアリング三平山
チェアリング

空も気持ちが良い雲が広がる。風もないのでとても快適。

三平山頂上
三平山頂上から大山
三平山頂上
雲がいい感じに流れる。向こうには島根半島

買ってきたベーコンを炒めて昼食。弁当が美味しい。ラーメンも茹でる。ワイヤーバスケットがとてもいい仕事をしてくれる。もう一回り大きくてもいいか。

ラーメンとワイヤーバスケット
途中でガスがなくなり危機一髪。

途中ウトウトしながら一時間半ほどゆっくりする。いつの間にかカップルはもとより、3人組の登山客も降りていった。3時を過ぎると風が出てきた。そろそろ降り時だ。また是非もう少しゆっくり来たい山。

伸びる影

日が傾き、影法師も長く伸びる。

登る時、イノシシが多く出ているな・・・と思ったのは、登山道整備の後だった。整備用の機械が歩いた跡だろうか。整備される方に感謝である。

整備の後

下りはゆっくり歩いて30分。もちろん、駐車場には他には一台も残っていなかった。

遠いので温泉へ行く気力もなく、延々と家までのドライブだった。

出かける前にはすこし嫌なこともあったが、いつの間にか忘れていた。山の魅力ってこういうところにもあるのだろう。