トム・ソーヤにはまだまだ

雨のち晴れ。この頃、毎日のように朝のうち雨が降り(夜は雷)、午後に向けて回復していくような日が続く。そのまま翌日まで天気が続くということがない。

朝は圃場でミーティング。午前はやいうちから平田の山の片付けに出かけようと思っていたのだが、雨が降ってはやみ、降ってはやみだったので、圃場の作業を切り上げるタイミングがつかめない。結局、お昼頃まで片付け作業に費やし、仕方なく昼食に戻る。

なんとか雨が小康状態となり、昼食後出かけることに。子供も連れて行き、作業を手伝ってもらうことにする嫁サンの実家に寄ってからとも思ったが、お茶などを出されると時間が押してしまいそうで、そのまま山へ上がる。

ミツマタの花がかなり咲き始めていた。

作業は、薪割りと乾かしておいた薪の搬出。薪の搬出は子供にお願いして、薪割りを行う。湿っていていまいち割れが悪いが、杉や檜が主体なので、それほど苦労はしない。

「少しやってみる?」と聞くと、やってみるというので、最後に残した割りやすい薪を割らせてみる。1年ほど前には嫌がってやらなかったが、変わったものだ。安全面についてだけ再度教えたら、あとは黙々と薪割り作業に従事していた。

これが、トム・ソーヤのように、お金を出してまでやってみたいとでも言わせたら僕も大したものなのだが。それでも、うまく割れた時の楽しさがわかってきたようなので、たまには手伝ってもらえるかもしれない。

思ったより仕事ははかどり、暗くなる前に片付けを始める。

残念ながら、あまりに汚れていたので、おじいちゃん、おばあちゃんの家には上がらず、顔を出すだけになった。

久しぶりに畑の手入れ

サニーレタス

曇り。日が差さず、気温も低め。

早朝は圃場で発送準備。いつもと同じく、朝食に戻り、また圃場へとんぼ返り。植え替えや片付けなどを主体におこなう。

午後から雨マークが出ていたので、なんとか終わらせたかった畑の手入れも完了できて一安心。もうとう立ちし始めた白菜や津田かぶを片付け、軽くクワを入れておく。

サニーレタス

少しずつ大きくなってきたサニーレタスやサラダ菜も収穫していたんだ葉を取り除いたり、土寄せしたりする。久しぶりに畑の手入れができるとなんとなく余裕ができた感じがする。

気のせいに過ぎないのだが、いつも気になっていて横目で見ているのと、少しでも作業が進むのとでは随分違う。

午後はデスクワーク。今日から梱包担当のNさんが復帰。随分手間が助かる。請求書などを片付けることができた。

3時過ぎから再度圃場へ。ずっとほったらかしだったビニールハウスの金属パーツの分類と整理を行う。これもあらかじめしておくと、実際に使うときになって慌てずに済む。

金属パーツを分類

それでもなんだかんだで薄暗くなるまで作業に追われた。

細々とした仕事を片付ける一日

メモリ増設

朝からずっと強い雨が降り続く。午後一旦中断したものの、それもつかの間。夕方からまた雨が降る。

今朝になってようやく36度台に熱が下がる。とはいっても普段かなり体温は低いほうなのでまだだるさがずいぶん残る。

それでも早朝ビニールハウスに行き、発送の準備。

食欲もあまりなく、朝食に味噌汁を飲んでも舌がピリピリしてあまり味がよく分からない。甘いものはまだいいのだが。

午前中は主に溜まった書類関係の片付けをする。昼前にもう一度ビニールハウスに出かける。

昼食は卵のスープのみ。これもまだ味がよく分からない。

午後もデスクワーク主体。書かねばと思っていた手紙を書く。体調が戻らないのは厳しいが、それなりに片付く仕事もあってまずまず納得する。

少し前に到着していたのにずっと放置してあったパソコンのメモリの増設も完了。取り掛かれば5分ほどで済むことなのだが。

メモリ増設こういうことをこまめに見つけて片付ける一日となった。

夕方になっても36度台後半。今日は案外動いたので良くなかったかな。食欲もまだ戻らず。夜、近所のHさんが金目鯛を持ってきてくれたが、近日に美味しくいただけるだろうか。

道を作る

束ねたエンド杭

晴れのち曇り夕方から雨。

今日も午前中を中心にとても気持ちが良い天気。センター試験の受験生も安心して会場に向かえたことだろう。

朝は圃場で作業。肥料作りや片付けなど。Kさんが作業に来る。苗の移動などをお願いする。

天気が良いので、昼前から嫁サンの実家へ向かう。山でイノシシに荒らされた道を作り直す作業だ。

めちゃくちゃに掘り起こされて、猫車で薪を下ろしたいのに、猫車どころか、普通に歩くのさえままならない状態をなんとかしたい。

その前に嫁サンの親父さんに頼まれて、作業をすることになる。

まず、エンドウを絡みつかせるための支柱にする枝の収穫。これをこのへんではエンド杭とよぶ。初めて言われた時はなんのことかわからず、何かの端(エンド)に使う杭のことかと思った。

 

李の枝
李の枝。エンドウのツルがよく絡みそうだ

今回は山際に生えていた李の枝を使うことになった。落葉樹ならなんでも良いようだが、竹とか笹の枝はNG。ツルツルして絡みにくいのだそうだ。

束ねたエンド杭
えんどぐいを束ねる。

その他、納屋から資材を引っ張り出したりする作業を行う。

その上でようやく自分の作業にとりかかる。山際の荒らされた道をクワを使って掘っていく。イノシシが荒らしたところは根もないのでかえって簡単にクワが刺さっていくが、そうでないところは赤土でかなり苦労する。

道作り
山際を削って道をつける

もともと道があったところだが、大穴ができていたり、そもそも木の枝が邪魔をしていたりするところもあったので、歩きやすいよう、薪が運び出しやすいよう改良を加える。

イノシシに荒らされた道
イノシシに荒らされた道(before)

1時間以上かかっただろうか、大汗をかきながらようやく50メートルほどの道ができた。斜面側で極端に掘り起こされたところなどは倒木を使って補った。

道作り
新しく作り直した道(after)

道を作るという作業は、なかなか経験できるものではない。畑のなかに通路を作るとか、いずれにしても自分の土地(正確にはここの山も自分の土地ではないが)がないとできない作業だ。道を作ってみてそれに気づく。

自分で作った道を歩く充実感をここで作業するたびに感じることだろう。よく、いままでなし得なかったことを成し遂げることを「道を切り開いた」と言うが、スケールの違いはあるとはいえ、自分で切り開いた道は愛着があるし誇らしいものだ。

一旦休憩して、薪の整理。少しだけ運び出したところで雨が降り出して今日の作業は終わり。続きはまたの機会だ。