山を検分に

晴れ。彼岸の入りで一日中気持ちの良い天気。

早朝は厚く霧がかかる。圃場へ向かい、一旦発送の準備などをして、墓掃除に向かう。朝早いのでまだほとんど誰もいない。草取りを少し行う。

昨夜少し食べ過ぎたので朝食はとらない。昼前に家族でお墓詣りに出かける。ちょうど昼になったので、乃木駅前のみちくさへ。チャーシュー麺があっさりして美味しい。長く続いて欲しい店の一つ。

お腹もいっぱいになって、出雲の嫁サンの実家へ。途中和菓子屋さんで桜餅を購入。

到着後お茶を飲んでから、前からの目的だった山を見に行くことに。とんでもない道で車もやっと通れるぐらい。あまり人も通らないような感じだ。

所有する山はいずれも川を渡らないといけないとか、すごいところが多い。説明してもらうが、なかなか十分には理解できない。少し登ったり遊んだりできるような山かも・・・と期待した僕が馬鹿だった。

説明されてもよくわからない
沢の様子
沢の様子。降りそうになるのを必死で止める

家に戻り、庭木の剪定を頼まれる。「ついでにこれも」という調子で結局6時頃まで汗だくになって5本ぐらいの剪定をこなす。下から指図されるとなかなか作業が辛かった。

夕食を頂いて帰る。ビールが美味しい。少し飲み過ぎてしまった。

今日は木を切るな

曇り時々晴れ夕方一時雨

早朝圃場で発送準備。

今日はそれほど仕事が詰まっていなかったので、嫁サンの実家の山へ作業に出かける。案外早めに到着して、薪割りや試験栽培しているハーブの確認など。

エルダーの苗
エルダーの苗も新芽がなんとか出ている

ハーブ類はまだ全然大きくなっていなかったが獣害はなかったのでよかった。

ミツマタの花
ミツマタの花

斜面ではミツマタの花がもう少しで咲きそうな感じ。

昼食を実家でいただき、午後も引き続き作業。チェーンソーを借りて1,2本間伐しようと思ったのだが、どうやら一年ぐらい放置してあったようで、かかりそうでかからない。20分ぐらい格闘したのだが、結局諦める。

「今日は木を切るな」と言うことだったのだろう。諦めて薪割りの続き。

夕方、帰る前にもう一度立ち寄り、お茶をいただきながら、少し前に買ってきた国土地理院の地図を見ながら山の位置を教えてもらう。かなり広範囲で少し驚いた。

帰る頃にはもう暗くなって雨もポツポツ。帰りは結構長い感じがした。

出雲の山中で薪作り

切り株からの芽

曇り時々雨

朝、圃場で発送などの準備をしていったん事務所へ戻る。昨日から予定していた出雲での山仕事に出かけることにする。

ポツリポツリ雨が降り始めていたが、まあ、大丈夫だろうと出発。

昼前には現地に着き、準備だけして嫁サンの実家で昼食をともにする。

薪割り
ヒノキは綺麗に割れる

午後から作業開始。昨年間伐して玉切りしておいたものを割る作業。それなりに湿っていたが、ヒノキなのでスパンスパンと快適に割れていく。

このところ結構歯ごたえがある薪と格闘していたのであまりに簡単にわれるので拍子抜けする感じ。それでも、丁寧にフォームを整えることに注意して割っていく。余計な力が入らないのか、汗もかかない。

しばらく割りつづけた後、手を休めて周りを歩いてみる。

切り株からの芽

以前、僕が倒した切り株だろうか。落ちた種子が発芽していた。自然が持つ生きるエネルギーというか、育てる力とでもいうだろうか、こういう姿を見るにつけ、植物を育てる仕事をしているがゆえに、自然の力には足元にも及ばないことを感じさせられてしまう。

立ち枯れた木

また、少し離れたところには立ち枯れた松だろうか、最後の最後にこんな造形を作り出していた。

黒いきのこ
切り株から黒々としたキノコ

3時過ぎた頃に休憩。いつものようにお湯を沸かしてインスタントのコーヒーを入れようとする。先日の山登りではガスは持ってきたのにバーナーを忘れるという失態をしたので、今日は念入りに確認。

ところが、なんとなんと、コーヒーを忘れているではないか。コーヒーどころか、チョコレートなどのおやつ類も・・・。白湯でも飲もうかと思ったが、それほど喉が渇いているわけではなく、諦める。

茶畑を前にして
茶畑を前にしてお茶もコーヒーも飲めないとは・・・

目の前には広大な茶畑が広がっているというのに、どうしようもない。なんか皮肉だ。

日が暮れる少し前には片付けて松江へ帰る。

蕎麦・登山・温泉

フユイチゴ

曇り時々晴れ。

定休日。風もなく穏やかなので、今年最後になるかもしれない山登りに出かける。といっても例によってハイキング程度。

ついでに、まだ今年味わっていない新蕎麦も食べたいということで奥出雲方面へ。この時期なら日が当たる方が山登りしていても楽しいだろうから、南斜面の登山道を探す。そこで、だいぶ前から気になっていた鍋坂山をターゲットに。大仁広域農道を久しぶりに走る。相変わらずアップダウンが多くて疲れる道だ。走っている車もとても少ないのでその点では良いのだが。

本当なら登山ののち、食事と行きたいところだが例によって出かけるのが遅く、先に食事に向かうことになる。横田は蕎麦屋がたくさんできているが、ほとんど訪れたことがない。とりあえず、お客様のfacebookによく出ていたり、スタッフの評価もまずまずの姫のそば・ゆかり庵へ。スマホのナビで進むと、目前に鳥居が出てきて進んで良いのかなと思うが、迷わず進んだら、稲田姫をまつった稲田神社があり、その横に蕎麦屋があった。お昼だったのですでに客が多い。蕎麦でかるい昼食をとり、今来た道を戻って鍋坂山に。

登山口はわかりやすいが、登山口のすぐ上で、登山道が分岐している感じでちょっとわかりにくかったが、例によって、法師崎のやまある記 中国地方の登山紀行を頼りにする。本当にこのサイトはよく作られていて頭が下がる。

とにかくこの山は、最低限の階段ぐらいしかないので非常に気持ちが良い。特にこの時期は枯葉が登山道につもり、足にも優しい。

少し登ると、冬苺が実をつけていた。時々つまんでは口に運ぶ。

フユイチゴ

必要なところには丸太の橋がかかっていたり、ロープや脚立もある場所があったりして、それなりに急なところもあるのだが、沢沿いの道を登っていくと、沢の音が耳に快い。沢水は、澄んでいて喉を潤すにもよかった。

沢水

 

周囲も山また山なので雑音も聞こえることがないのも嬉しい。

 

少し汗をかきつつも30分ほどで尾根に。そこから山頂はすぐだ。山頂からはほぼ360度。中国山地から、出雲、松江方面、大山方面までよく見える。

鍋坂山山頂

少し曇りがちだったのは残念だったが、山頂で気持ちよく休憩。コーヒーブレイク。行きも帰りも登山客はゼロ。踏み跡も残っていないぐらいだったのでそれほど登る人はいないのかもしれない。

ゆっくり登って降りて2時間弱。ここから一番近いのが長者の湯。久しぶりに向かったらなんと休業。仕方ないので、湯村温泉に向かう。とはいえ、この頃一番のお気に入りだから残念というわけではなかった。ここは案外入浴客は多かった。ゆっくりと体を温める。松江に帰るまで体はポカポカ。

蕎麦・登山・温泉と、好きなものがみっつそろったご機嫌な休日となった。