二ツ丸へ登る

曇りのち時々晴れ。今日は予報ではあまり天気が良くないか、回復しても午後ということだったので屋外での活動はイマイチだと思っていた。

朝は圃場にも行かず、ゆっくり過ごす。

ただ、外では造園会社が街路樹の剪定で朝からうるさい。この秋から冬は休みの日も家にいるのが辛い日が続く。本当に迷惑だ。たまたまなので仕方がないが。

そのような状況なので、雨が比較的早くあがり、地面も乾いてきたし、出かけることにした。昨夜の夕食の残りが結構あったので、弁当に詰める。それでもと、卵焼きをつくる。丁寧に作ったらなかなか良い出来。これで出発。なんとか山登りもできそうな感じなので、昨年(だったかな)、反対側の笈山と大平山を登った二ツ丸を目指すことにする。ちょっと暗い感じのところなのでそれほど気は進まないが。

途中、ホームセンターにより資材を購入し、その後、切れていた日本酒を購入。その上で山に向かう。今日はまだお腹が空いていないし、急ぐ必要はない。

現地到着は12時50分。登山口は以前に前を通ったのですぐにわかった。

しかし、登山道は結構荒れている。

最初は谷沿いなのでぐちょぐちょだし、その後、尾根に上がっても結構赤土で滑りやすい。この頃は必ずストックを持って出るのでそれほど問題はなかったが。

ところどころ、猪だと思うが思い切り荒らした場所がある。何を食べているのだろう。

登山道からもあまり見晴らしは良くないが、それでも木の間から大社方面が見える。途中、結構シダが茂っていて、天候によっては歩きにくそうだ。

それほどメジャーではない山だし、車も止まっていなかったので、今日も完ソロかと思っていたら、上から誰か降りてくる。地元のおじさんが、榊の枝を束ねて持って降りるところだった。慌てて挨拶をする。

「昨日も登山客がおられたが、みんなよう知っちょられますね」

と言われたので、

「◯◯の山という本に載ってますから」と答え、

「すみません、よそのものがお邪魔して・・・」

と謝っておいた。

「楽しんでください」

と答えが返ってきたのでちょっと嬉しかった。地元の方々にとっては決してウェルカムではないと思うのだが。

そこから急な登りを上がると、小丸。ここまで割とゆっくり上がり、汗もほとんどかいていないが、25分。

頂上から少し先のところで三瓶山が見える。

大丸は目の前だが、あまり眺望は良くないということなので、いったん大丸まで行って戻ってここでお昼にすることにした。天候もずいぶん良くなり、西の方から青空が広がり始めた。

やはり大丸の方は周りが木々で囲まれて見晴らしはあまり良くない。すぐにUターンして、小丸へ戻る。西側の断崖のところが岩場で座りやすくなっていてここで弁当を広げる。

例によってラーメンを茹でる。あっという間に腹に収まる。

下は崖だが

この時点では少し風が強くて椅子を出す気にはなれず、岩場に座ってしばし休憩。その後徐々に風が和らぎ、日がさしてくると暑さを感じるほど。まだ2月の山の上なのに。

早速チェアリング開始。出がけに、文庫本を持っていこうかと思っていたが、忘れ、途中ブックオフで数冊の百円本を購入。これを読むつもりだったが車に忘れてきてしまった。

しかし、目を瞑ったり、空を見上げたりしてゆっくりと時間を過ごす。これもよい。たっぷり1時間半は滞在。ぼーっと過ごす時間は贅沢で満足。もちろん、誰も登ってはこない。

少し日も傾いてきたので下山開始。下山は記録していないが、15分ぐらいだろうか、あっという間だった。二の丸からだから尚更だが。

帰りがけには温泉へ。今日は案外人が多かった。肩のコリをほぐそうと中でストレッチ。

自分を疑え

曇りのち晴れ。思ったよりも天気が回復。朝は曇りだったが、昼前には結構日がさし、作業していると暑いぐらいになった。

早朝圃場へいき、発送の準備と、昨日作ったディスプレイスタンドの加工。ちょうど下部中央に、設定用のボタンがあるのだが、このスタンドのままではボタンが操作できない。そのため、その位置に切れ込みを入れることにした。

久しぶりにトリマーを取り出して使用。久しぶりなので作業が上手くいかない。焦ったのもあるかもしれない。元々切断するところを随分オーバーしてしまった。

いったん帰って朝食と母親の見送り。デイサービスの迎えが随分遅くなった。

ディスプレイスタンドは、さっと塗装もしたのだが、本来の目的のボタンがもう少しだけ奥にあった。きちんと設計しない罰だ。

その後圃場へ。天気も良いので土を積んでHさんの畑へ運搬。数が多いので猫車を持って行ったが、正解だった。それでも汗だく。

帰りがけに合板を買いにホームセンターへ。とんでもなく高価だったので、他のホームセンターへ。まだ高いが、それでも納得できるような価格で購入せざるを得なかった。

昼食後少し昼寝。

デスクワーク。一段落したので、方位磁石の修理。先日買ったばかりだったのだが、昨日気がついたら磁針が指す方向が北と南が逆になっていた。

日差しは南から射している。その方角にN極が

 

「不良品だったか!」とがっくりきた。先日、届いたばかりでそのまま山へ持っていったのだが、そのときには気が付かなかった。浮かれていたのだろう。

Amazonの評価にもNとSが逆だったというようなコメントが載っていたので、「ハズレをひいたか・・・」、「まあ、読み違えればいい」と諦めモードだったが、

「なおせないかな?」とふと閃いた。調べてみると、磁石を使って直せるようだ。

 

よく読むと、強い磁石と一緒に置くとこういうことになるようで、しかも狂うと水平にはならないという。自分のをよく観察すると確かに南を指しているN極が下を向いている。もともとは正しく指していたのが狂ってしまったようだ・・・。「あれ、もしかして・・・」と気がついたのがスマホを入れている革のケースのマグネット。確か、この間の山で、このケースも一緒にウエストバッグに入れていた。原因は俺か・・・・。

メーカーを疑った自分を反省。

早速なおしてみる。強い磁石はないか・・剥き出しのスピーカーユニットでもあればバッチリなのだが、あいにく手元にない。壊れたパソコンからスピーカーを取り出して・・・というのは大作業になりそうだ。何か鉄にくっつくような・・・と思い出したのが、車に積んである小さなLEDライト。これがちょうど裏面に磁石があって金属につけることができる。

これで試してみようということで、紹介されていた方法でやってみたら見事に治った。

修理前

なかなか繊細なもののようなので今後は気をつけたい。

修理後。修理と言ってもものの数秒。

安田要害山と母塚山に登る

晴れ。とてもいい天気。まだ夜明けも遅く、7時になってようやく明るくなってくるので今日は圃場に行くのは中止。本を読んだり、すこしデスクワークなど。

父親がとんどさんに出かけるため、交代して母親の見送り。

見送り完了後、山へ出かける準備をして圃場へ。ただ、行く途中で、どうも車が前に進みにくい。重たい荷物(ピートモスの圧縮袋)があるせいなのかと思ったが、どうやらいつぞや(2019年秋)と同じような状況。おそらくイグニッションコイルかプラグがおかしいのだろう。これでは山へは出かけられそうにはないので、一旦下道をとおって家に戻る。

嫁サンの車を借りて出発。今日の目的地は安来と米子の間にある安田要害山だ。暖かいうちは登る気になれなかったので、今日はベストかもしれない。あまりメジャーとはいえない山なので、人も少ないだろう(土曜日ということもあるがとんだ勘違いだった)。

長台寺の駐車場に着くと6、7台車が止まっている。びっくりする。まあ、今日のような天気ならば大山がとてもきれいだろうし、手軽に登れるということなのだろう。到着は11時。おそらく1時間かからずに登れると思うのでちょうど良い。

今日は昨日届いたコンパスも持参。地図にもしっかり7度の磁北線を書き入れておいた。

山門を通り、境内に。思ったよりも立派で大きなお寺だ。右側の階段が登山口になっている。

照葉樹が主体の登山道を登る。少し赤土で滑りやすい。

登り始めてすぐ、自分より少し上ぐらいだろうか、中年の夫婦がすごい勢いで降りてきた。とても軽装なのでトレイルランっぽい。びっくりした。地図と現在地を照らし合わせながらゆっくりと歩を進める。今日は急ぐ必要はないし、むしろ先に降りてもらって静かに弁当を楽しみたい。

途中で、二人の子供連れのお母さん、そして中年男性のソロのかたが降りてこられた。

スタート時、山頂まで1130mとあったので、少し警戒していたが、あっという間にのこり380メートル。ここまで30分。後少しだ。

山頂近くなると、ひろびろとしてきて、10分かからずに山頂に到着。

見事な大山の姿にまず目を奪われる。

実質40分ほどで到着。もっとゆっくり登っても良かったのだが。

山頂には男女のペアと、おじさん四人連れ。このおじさんたちがうるさかった。同僚なのか知らないが、山に来てまで会社の話をしなくても良さそうなものだ。周りにまる聞こえだし。すくなくともこういうメンバーと山登りをしなくて良い自分がありがたい。

大きな机とベンチが空いていたので、ラーメンを温め、弁当を開ける。おじさん連中も降りていったのでゆっくりと大山を眺めながら昼食を取る。風もなく、日差しがとても気持ちが良い。

またひとり男性が上がってきた。今日は土曜日。ふだん、平日で誰もいないところに登り慣れていると違和感が強い。とても都会近くの山や、超人気の山には登れない。

昼食後、ベンチのあるぶぶんから一段下がってチェアを出す。ちょうどいい高さにコンクリートの手すりがあるので、足を伸ばしてチェアリング。

青空と雲も気持ちが良いが、また別のおじさんとおばさんが登ってきて後ろで食事を取り始めるので、どうも落ち着かない。1時間ほどゆっくりしたし、となりの母塚山を目指す。

下に降る林道から母塚山の縦走路に入る。

 

途中かなり急な登りも

母塚山縦走路から安田要害山をみる

お腹がいっぱいということもあるし、案外アップダウンがあるせいだろうか、母塚山に到着した13:45分の時点であまりこの先に進む気がなくなってきた。

母塚山山頂

もう一度林道からの分岐点へ戻る。この道も結構汗をかいた。

さらに、林道の下り道はツルツルしていてコケも生えていていてすべるすべる。しかも距離がとても長い。林道の終点までおおよそ45分。

安田要害山林道終点(起点)

さらにここから車まで15分ぐらいかかった。

結構くたびれていたが、当初の予定の温泉へ。雪道になるかもと心配していたが、それほどではなく、無事に湯村温泉へ。危惧していた通り、人が多い。やはり自分は休日に働いて平日に遊ぶのが性に合っているようだ。

高瀬山へ登る(中国自然歩道経由)

晴れのち曇り。夕方から雨。

朝はゆっくりと過ごす。父親が早くでたがるので、交代して母親の出発を見送り。その後しばらくデスクワークや片付け。今日は天気が良さそうなので、休日らしいことをしたい。

先月からかなりお預けになっていた山登り。向かう先は高瀬山。相当昔に嫁サンと登ったが、そのときは北側の登山道だった。今日は、南側の中国自然歩道経由の道を試してみる。

あらかじめ地図をプリント。先日から読み進めている地図読みの本、その成果か、地図から実際には記されていない登山道もある程度推測できた。

結局出発したのは10時すぎ。現地到着が11時20分だった。

車を停めようとした場所が、雪かきの雪が集められていて、しっかり奥まで駐車しにくい状態。仕方がないのでギリギリまで寄せて止める。おそらくそれほどやってくる人は少ないだろう。

この先しばらくはかつての舗装道路を進むが、法面の木が折れていて何箇所かで道を塞いでいた。

 

しばらく歩くと行き止まりだが、フェンスの左に通り抜ける場所がありさらに先に進む。

登山道には楽しくない

本にあったようにぬかるみが多い。元々産業廃棄物処理場だったようなので、プラスチックやガラスのようなものもあって少し興醒め。

ここは旧埋立地だろうか

紙の地図を見たり、GPSで位置を確認したりしながら進むのでかなり普段より遅い。だがこれはこれで楽しい。急ぐ必要がない冬の低山はこうやって楽しむのもいいかもしれない。

イノシシか鹿か?

道の両側から笹がかなり覆いかぶさる場所もあるが、最低限の整備はされているようで、道を見失うことはなさそうだ。

ただ、この・289.9三角点があるピークの部分、地図ではピークの上を通っているが(実際に道もあるようだ)、現実には北西側にとても歩きやすいトラバースができていた。

北側の迂回路

ここまでは良かったのだが、その先、もう一つの小さなピークの部分、南西側に比較的急に下がっていく道があった。

左側に迂回路。右の尾根方向にはピンクテープも見える

これも新しいトラバースだと思ったのだが、地図に従って上がっていく方を選んでしまった。これが大失敗。ピークまではまずまずだったが、この先が全く道が見えない。

かろうじてピンクテープがあるのでそれを辿るが、その先、ものすごい坂が待っていた。

この時点で引き返すべきだったが、なんとかピンクテープがあるので、降って言ったら、あまりの斜度にすってんころりん。しかも2度3度。さらにおりた先には地図にない池もあって一体どこにいるのか想像もつかなくなってしまった。

どこで間違えたのやら・・・

GPSを見ると50メートルほど南へ行けば道に戻るはずだが、常緑樹に遮られてよくわからない。

腿に力が入りすぎて攣りそうになるし・・・。ようやく道に戻った時は汗びっしょりだった。

無事本来の道に戻る
迷ったときに見つけた溜池。地図にはない

そのまま光明寺への分岐まで歩き、ここで一休み。インナーとして着ていたTシャツをいったん脱ぐ。

ここからの歩きは比較的楽しい感じ。間近に高瀬山も見えてくる。

その先の小ピーク〜鞍部からは南西に昨年登った城平山がみえてくる。

神庭谷・蓮台寺方面からの分岐に差し掛かり、この先で急な登り。北西方向には出雲北山も見える。

出雲北山

確かに地形図を見ながら歩くと先が読みやすいし、疲れも少ない気がする。

山頂に着いたのが1時前。

結局こういうルート

早速座る場所を確保してお蕎麦を茹でる(インスタントだが)。昨日買った舞茸の天ぷらを乗せる。やはり野外で食べるお昼は格別。

その後、椅子を出してチェアリング。少しゆったりしていた頃に、したから誰かが上がってきた。30~40代のお兄さん。挨拶を交わし、この辺の山の情報を交換する。天狗山からの縦走や、京羅木山からの縦走について色々教えてもらう。代わりに猿隠山や、三郡山の情報を伝える。

お兄さんは先に、僕が登ってきた道を試しに歩いてみると、降りていった。軽装なこともあるが羨ましい体力だ。

中国山地は雪

この辺で急に黒い雲が近づいてきたので、彼を追うように下山開始。

ただ、どこまで経っても彼に出会わないので、反対側の神庭谷・蓮台寺谷へ降りていったと思っていたら光明寺分岐の前で出会う。少し前で両手を振って教えてくれたがびっくりした。とても気のいいお兄さんだった。またどこかでお会いしたい。

その後はパラパラと振ってきたこともあって少し急ぎ脚。ちょっと勿体無い感じはしたが。帰りは地図を見ることもあまりなかったのでかなり早かった。

帰りに、本当は湯村温泉まで足を伸ばしたかったのだが、結局車に戻ったのが3時過ぎ。とても無理だ。仕方がないので、昨日に引き続き美人の湯へ。