道後山に登る

晴れ。とてもいい天気。こんな日に家にジッとしているわけにはいかない。週末あたりからいろいろ計画を立てていて、一時は安来にある県境の山、安田要害山を計画していたが、気温がずいぶん高くなりそうだということと、せっかくいい季節に行くならと、ずいぶん前から行きたいと思っていた広島と鳥取の県境の山である道後山を目指すことにした。

とはいえ、早朝圃場へ行って発送苗の準備だけを行う。7時過ぎに一段落して帰宅。簡単な朝食をとり、9時前に出発。松江からはかなりの距離があり、どのルートを通っても2時間以上かかる。行きは米子から国道180号線を通り、183号を西に向かっていくルートをとる。

途中、嫁サンの希望で2箇所の道の駅へ立ち寄る。特に生山から距離があるような気がしたが、何十年ぶりに通る道だからだろう。広島に入ってからは登山口入り口はすぐだった。

途中、スキー場を経由するが、道が細く、対向車とすれ違いが大変な状況でゆっくりと進む。

最終地点の月見ヶ丘駐車場には11時過ぎに到着。平日なのに、すでに10台近くも車があった。

登山の準備をして出発。11時20分。今日は気温も高めで、風もあまりなさそうなので、下はタイツなしで長いパンツ。上はモンベルのジオラインの長袖にTシャツという出立ち。実際これでバッチリだった。あまり汗もかかず、昼食後少し風が出てきた時はすこし寒かったが、困るほどではなかった。

道後山登山道
広くて快適な登山道

もともとが標高が高いところからの出発だったので、とても気持ちがいい林の中を歩き始める。しばらくして少し山道になる。

まもなく分岐点。

最終目的地は道後山だが、まず岩樋山へ向かう。この二つの山はいくつかのルートがあるので色々組み合わせたら何度も楽しめそうだ。

夏以来、あまり楽しくない登山が多かったので今日はとても気分が良い。足取りも軽く岩樋山をのぼる。

東屋で少し休憩して更に足取りを進める。急に視界が開けて、向かいの猫山や今通ってきた駐車場なども見える。

いつか登ってみたい猫山

まもなく岩樋山頂上。

岩樋山頂上から大山を望む

おおよそ45分ぐらいかかった。老夫婦がお弁当を広げていたが、少し休憩した後我々はさらに進んで、道後山を目指す。

道後山へむかう

岩樋山から道後山はせいぜい腰ぐらいの灌木や低い熊笹が生えている程度なのでとても見晴らしが良い。青空の元周囲を眺めながらのトレッキングを楽しむ。

サワフタギの美しい実や、マツムシソウ、ヤマハハコの花を見ながらゆっくりと歩を進め、25分ほどで今日の目的地、道後山の頂上に到着。

1時前だった。南東方面には大山が見えるし、北方面は霞んでいるが、弓ヶ浜らしきものも見える。南から西はとにかく広島県の山。どこまでも続いているかのようだ。

ここでお弁当を広げる。今日は保冷剤付きのノンアルコールビールも持参。冷えていてとてもおいしい。そのほかおにぎりや卵焼き。こういうシンプルな昼食が一番美味しい。例によってラーメンも作る。今日はマルタイの棒ラーメンとんこつ。

ぺろりと平げ、あとはお楽しみのチェアリングタイム。風も気持ちがいいし、少し陽が強い感じはするが帽子を被ればなんともない。とてもゆっくり流れる雲を眺めつつぼーっとする。山でのこういう時間は久しぶりだ。

そのまま2時半ぐらいまでウトウトしたりゆっくりと過ごす。もう頂上には誰もいない。流石に腰をあげる。帰りは、一旦東側に降りて南側の斜面のルート。こちらはあまり通る人がいないのか結構笹や藪が繁っていた。とはいえ、ヤブコギというレベルではない。

途中の池の縁などで、ぬかるんでいる場所が数箇所あった。帰りはアップダウンはあまりないが、距離的にまずまずあったので割と時間がかかった感じ。駐車場に着くと3時半近くなっていた。

ここから松江までは遠い。帰りは一旦備後落合まででて、横田のループ橋を通り奥出雲へ。途中どこかの蕎麦屋が開いていないかと立ち寄るがどこも定休日や営業終了。仕方なく、いつもの湯村温泉へ。5時ごろだったがまだ人は少なく、ゆっくりつかって疲れを落とす。今日はどちらかといえば運転の疲れか。

外へ出ると10月初めの夕方だというのにちょうど良い気温。ほてった体にそよ風が気持ちいい。

途中スーパーで夕食を入手して松江に戻る。ビールを飲みながら反省会。これが楽しいのだ。

残念な姉山城址

晴時々曇り。

早朝圃場へ行き、発送準備。ラジオ体操には間に合わず、録音していたラジオ体操を行う。

8時前に一旦帰ってデスクワークを短時間片付けてもう一度圃場へ。水やりなど。

一応今日は休みなので、その後出かける。昨夜からずっと山登りの本を見ていたのだが、少し気になった稗原の姉山城址へむかうことにする。

今まであまり耳にしなかったのだが、上りが40分とちょうど良さそうだ。

途中、スーパーで買い物。今日は山頂でご飯を炊いてゆっくりするつもり。日陰も多そうなのでチェアリングと昼寝、読書を楽しもうと予定を立てる。気分が良ければ夕方ぐらいまでゆっくりしても良さそうだ。

現地に到着したのが10時半。いい時間である。参考にした本にもあるように、駐車場はないので、この看板のすぐ横に道にギリギリに停めておく。

さて、ここから山に向かおうとするが、おそらくこちらの方が登山道だろうと思われる場所には民家しかない。どう通っても民家の庭に入ってしまう。

仕方がないのでもう一度看板まで戻る。やはり場所的には問題なさそうだ。いったんネットで情報を探そうとするが、情報自体が極端に少ない。

その中で、ちいさな「姉山城址」の札があるという情報を見つける。

草で覆われていないだけよかった

不審者に思われないよう周囲を探すと、とってもちいさな木の札がみつかった。ここで間違いない。

この先には「ハチ注意」の表示も。しかも木の枝が垂れ下がっていて、非常にアンウェルカムな感じが強い。それでも木の階段が見つかるので一応一安心して登りを始める。

ところがここの登りが、谷部分に作られた登山道なのだが、夏の豪雨で川になったようで、木の枝や大きめの石などがやまほど散乱している。途中では登山道自体が水の流れで押し流されているところもあるし、例により植林帯の杉などが倒れている。

寸断された登山道

妙に蒸し暑いし、登っていてもとても楽しくない。それでも15分ほど登ると、少し開けて広葉樹が多い場所に到着。

ベンチもあるが朽ち果てる寸前。恐る恐る腰を下ろす。蚊が猛烈にせめて来る。汗がすごく出て、大荷物を背負ってきたことを後悔する。

ここからは少し気持ちがいい登りが続く。10分もたたずに次のベンチ。ここも見晴らしはない。腰を下ろす気にもなれずさらに登りを続ける。

すぐにようやく見晴らしがいい場所に到着。出雲北山や日本海もよく見える。やっと気分も少し晴れる。しかし、見晴らしがいい場所はここだけ。

一度降って、少し上がるとどうやら目的の城址部分に到着。

40分との登山時間が示してあったが、30分かからなかった。ここもとても荒れ果てた感じ。広葉樹が倒れて登山道を塞いでいるし、ベンチもやはりくちかけている。とてもここでゆっくりする気にはなれない。蚊も多いし。ましてやチェアリングする気にもなれなかった。

さて、どうしようと水を飲んでしばし検討を重ねた結果、下山することにした。

下山も途中まではとてもいい感じだが、谷部分に降りるといっきに楽しくなくなる。夏以降登った山、どれもこれも、自然林の部分は大雨の被害はほとんどわからないが、植林部はずたずたである。いかに根が張っていないかというのが一目瞭然。

下りは20分ほどだっただろうか。お昼前には下山できた。夏の大雨の前だったらずいぶん感想も違ったかもしれない。残念だ。

ここから河下の山へむかう。

河下の山で、しばしうとうと。夕方まで少しゆっくりするとともに、先日の残りの栗がないかチェック。手のひらにいっぱいほど収穫。これぐらいで十分。

帰りがけ、ゆらりへ寄って汗を流す。相変わらずここは賑やかだ。地元の人たちのコミニュケーション場所であるのは確かだが。

帰ったらもう7時を過ぎていた。

 

栗拾いをして猪に吠えられる

曇り時々晴れ。早朝圃場で発送準備。片付ける土などを車に積載。

帰って朝食を取り、8時には平田へ向けて出発。その前に墓参り。爽やかで気持ちが良い。

途中、スーパーで昼食を少し購入。一旦嫁サンの実家へ行き、お墓参りと仏壇に手を合わせる。お茶をいただいて、山の畑へ。

草刈りと土の片付け。

上の小屋のところへ来たらかなり栗が落ちていた。もっと後になると思っていたのだが、来年からはお彼岸ごろには注意せねば。

せっかく以前から周囲を草刈りなどしてきたので今日はきちんと栗拾いをする。後で測ったら2キロぐらいあった模様。

これでほぼ午前中は終わってしまった。

昼食に帰り、少し縁側で昼寝。その後車のサイドの下側のサビ落としと塗装。しばらく気になっていたのだ。1時間ほどかかっただろうか。日差しが暑くて結構汗だらけ。

そのまま山へ向かう。草刈りの続き。さっき草刈りしたばかりのところからイノシシが出てきた。まずまず大きい。「ブヒッ!」と吠えられる。それほど怖くはないが、近距離だとちょっと。栗を取りにきて威嚇したのだろうか。

夕方まで草刈りの続き。

今日は風呂をいただき、夕食もともにする。

鯛ノ巣山に登る。ダブル完ソロ

曇り時々晴れ。

定休日だが、早朝圃場で発送準備。荷物はないのでカブで出かける。ラジオ体操。

一旦帰り、すぐに出かける。今日は昨年からずっと行きかねていた鯛ノ巣山へ。

途中、弁当を購入。選択肢がなく、のり弁に。ラーメンも持ってきているのでいいだろう。

鯛の巣山が見えてきたが、山頂付近は雲がかかっていた。少し心配になる。

現地には10時半に到着。予定通りだ。駐車場には一台も止まっていない。

準備をして出かけようとしたら、一台の乗用車が入ってきた。せっかく今日も完ソロになりそうだったのにと少し残念だが仕方がない。

かなり久しぶりのまともな山登りだし、今日は特にゆっくり登ろうと心がける。約90分という平均時間のようなので、2時間ぐらいかけるつもりでスタート。荷物の軽量化のため、残念だがチェアリングは無しにしようと思う。

もう一つ気がかりだったのが、暑くなりそうで、アンダーアーマーのヒートギアモックを着てきたこと。以前、玉峰山に登った時、ずいぶん寒い思いをしたので(10月21日だった)、もしかして風が強かったら大丈夫かなと心配だった。結局は暑かったので大正解だった。7号目から上ぐらいはこれ一枚にならざるを得なかった。

駐車場から舗装はしてあるがかなり傷んでいる進入路を登っていく。四駆の軽ならなんとかという道だ。15分ほどで本来の登山口に到着。

この時点で10時50分。熊注意とのこと。熊鈴はきちんと持ってきている。

結構な笹藪が道を塞いでいるが、案外新しい踏み跡がある。昨日の登山者だろうか。

道の周りにはアキチョウジやキバナアキギリ。

特にキバナアキギリは登りも下りにもたくさん咲いていた。これほどキバナアキギリが見れる山道は初めてだ。来週あたりはすごいかもしれない。

沢が結構多くあり、何度か渡るのを繰り返す。夏の大雨の影響か、倒木も多い。

特にこの2本の木の先で道が分かりづらくなっていたが、沢に沿ってあがれば道が見つかった。

この沢の左側を上がると道が見つかった

20分ほどで三合目の標識。

ずいぶん登った気がしたが、まだ三合目。とはいえ、まだ20分かという感じ。植林地帯をどんどん登り続ける。風があまりなく、かなり汗をかく。

植林帯が続く

40分ほど登ると、左が植林、右が自然林になってくる。

ようやく自然林がでてくる

ようやく気持ちが良い場所に出てきた。ここからとにかくキノコがたくさん目につく。

少しだけかじった跡があるキノコ。鹿とかだろうか。少しかじって残っているというのは毒なのか。よくわからない。とにかく、カロリーにはならないから食べようともしないのだろうか。

登山口から1時間弱で六合目に到達。

大きな岩がある。コウモリ岩というものらしい。

ここからこの岩を左に巻いて上がっていく。

15分ぐらいかかってこの岩の上のあたりに到着。とても見にいく気力はない。ずいぶんこの時点で疲れが溜まっている感じ。それでも足元のキノコを見つけては写真に撮る。

このキノコは大きかった。直径20センチぐらい

ぶな林が広がって気持ちが良い

いい感じの登山道で、これで天気さえ良ければ言うことなしだ。

 

12時20分、山頂到着。

本来の登山口からちょうど90分。コースタイムだ。

 

もっとゆっくり登ればよかった。山頂からは北側しか望めないし、ブヨがすごい。南側に少し行ったところに弁当岩なる場所があるというのでそちらに向かう。途中の笹がなかなか凄かったが、さすがに弁当岩というだけあって弁当を使うのには見晴らし抜群。ただ、とても狭い。3人いたらちょっと窮屈かもしれない。

ここで昼食。ラーメンにのり弁。炭水化物ばかりの山登り限定ザマーミロランチである。

猿政山

弁当岩から真正面にいつかは登ってみたい猿政山が見える。しばらく雲がかかっていていた。

大万木山方面

西側にはおそらく大万木山や琴引山。以前登った毛無山だろうか。ここから縦走できるというが、まだ僕の足では無理そうだ。

弁当を食べ終え、しばらくゆっくり座って周囲を眺める。下は硬い岩だし、ウトウトもできないが、それでも時々風が吹いて気持ちがいい。汗まみれのシャツもロープにかけて干しておいたらかなり乾いた。

結局2時ごろまでゆっくりして出発することにする。その前に山頂で記念撮影。子供にLineで報告。帰りは同じ道を辿らず、大滝に向かう道を降る。

途中、2箇所ほど見晴らしの良い場所がある。どちらも弁当岩よりも猿政山がよく見えた。

こちらの道は、上りで使った道よりも自然林が多そうな感じで気持ちが良い。ただ、沢の方に降りてくるとそうでもないし、登りの場合、ほとんど上り一辺倒なので疲れるかもしれない。帰りがけもかなりキノコをたくさん見つける。

大滝

登山口到着は15時半。結構時間がかかった。結局今日も完ソロ。悪くない。

ここから湯村温泉へ向かう。到着した時、1台だけあった車が出発するところ。ラッキー。

まさか温泉も完ソロ?と思っていたらまさかの完ソロ。相当ゆっくりしたのだがとてもいい気分だ。

ゆっくりと松江に向かった。