大手を振ってウトウト

台風7号通過。昨夜から今朝にかけて風が強くなるのではと相当警戒していたが、風も雨もそれほどではなかった。島根県沖を通過したのに、むしろ離れたところの方が大雨だったようだ。近年はこういう被害が多いような気がする。

コオニユリ

野菜畑では開花したコオニユリが風で斜めになっていた。百合はどちらかといえばあまり好きな花ではないが(カサブランカとか)、百合根は大好きだ。百合根を太らせるならあまり花は咲かせるべきではないというが、それでも、つい花が咲くまで放っておいてしまう。球が太ったら鴨鍋に入れて楽しむのだ。

午前中はビニールハウスで夏に向けた片付け作業。気温もそれほど高くないので仕事しやすい。

午後は久しぶりに献血にでかける。半年ぶりだ。オンシーズンはなかなか時間が取れないので、大抵は夏か冬に集中して行くが、それでも年に5回も行ければいい方。

普段の血液の状態は知っておきたいし、血液を抜いて(という言い方はよくないかな)もらうことで、新しい血液を作ろうとする体の働きを衰えさせないのではないかというかすかな期待、もちろん誰かのためになっているというのも大事なのだが。自分の血液を待っている人がどこかにいるかと思うともっと頻繁に通いたいものだが。

ところが今日は何かちぐはぐな献血となった。まず、受付で大事な献血カードを忘れていることに気づく。いつも一緒にしているスタンプカードと成分献血のカードはあるのに、献血カードだけが見つからない。慌てて車に戻って探してもやはりない。

「せっかく来たのに・・・」としょげて受付に戻ると、すぐに再発行してくれるとのこと。なくす人も多いのだろう。

しばらく待って献血前の検査も終え、献血台に横たわる。その日にもよるが、今日担当の看護師さんはとても針を刺すのが上手で、刺した後も全く痛みがない。そのためか、普段ならしばらく本を読んでいるうちにウトウトしだすのだが、今日は本を開く間もなく睡魔が襲ってきた。ただ、あまりグーグーと熟睡するのは憚られるので、眠り込んでしまわない程度に、そう、学生時代の授業中のウトウトのように。これが気持ちいいんだなぁ。まわりの採血機のノイズや看護師さんの話し声なども丁度いいBGMだ。

ちなみに今日は成分献血。いつもだが。血液を抜いて必要な成分、僕の場合は血小板を分離してまた残りを戻すので、1時間強かかる。

結構ウトウトしたつもりが、まだ採血の半ば程度。時々文庫本を読んではまたウトウト。とても良いリラックスタイムだ。誰かのためになり、涼しい場所で横になり、血液や血圧のチェックもしてもらえる(今日は心電図までとってもらった)。僕にとってはそれほど大きいメリットではないが、終わってからジュースやお菓子も(基本)食べ放題だし、記念品までもらえる。

大手を振って昼間っから横になって快適にウトウトできる場所、それが僕にとっての献血ルームなのだ。

今のところは血液に異常はないが、一週間後に送られてくる血液データはちょっとドキドキワクワクでこれもまた楽しい。

さて、必要量が採血できて献血は終了したが、機械に通すカードか、機械自体が調子悪いようで終了処理がうまくいかないらしい。しばらく看護師さん二人でああだこうだと奮闘しておられたがやはりダメのようでとりあえず待合室にもどる。カフェオレを飲みながらタイで起きた洞窟に閉じ込められた少年たちのニュースなどを見る。普段テレビを見ないのでたまには新鮮だ。結局ずいぶん待たされてしまったが、なんとか登録できたようで新しい献血カードもいただくことになった。

献血カード

帰ってみたら、いつも読書用に持っていく文庫本に献血カードが挟まっていた。他のカードも一緒にあったはずなのに、なぜ献血カードだけ挟まっていたのかわからないけれどゴメンナサイ。