信州・関東旅行三日目

晴れ

旅行三日目。松本から東京へ。松本駅での待ち合わせで色々トラブルがあるも、それぞれで東京へ向かう。3時間ほどの一人旅もまたよし。駅弁を購入して楽しむ。

駅弁
駅弁の朝食も悪くない

新宿までの3時間あまりの間、この旅行の間である意味一番驚いたことが起こった。始発の松本で、通路を挟んで反対側の席についた30代のサラリーマン。席に着くやいなや、前席の背もたれのテーブルを開け、ノートパソコンを開き、「カチカチカチ」とキーを打ち始めた。

特急列車に乗ってもひと息つく暇もないのか、お客様や会社に出す資料でもまとめているのか、何か飲んだり食べている様子もなく一心不乱にキーを打っている。諏訪を過ぎても、「カチカチカチ」。富士見を過ぎても「カチカチカチ」。

日本という国はこれぐらい一生懸命に働かなければやっていけないのか・・。と思ったり、こんなに一生懸命な社員がいる会社はどこだろう・・・。と思ったり。

ところが、あらためてチラッと見たら、彼はイヤホンを耳に、なんと手元にはゲームのコントローラー!!画面を一生懸命に眺めて「カチカチカチ」と打つのはキーボードではなくてゲームのコントローラーのボタンだったのだ!!

結局隣に別の方が乗ってきても「カチカチカチ」。最後、僕が降りる新宿についても引き続きゲームのコントローラーを握りしめていた。

日本はこういうサラリーマンがいて大丈夫か?この会社は大丈夫か?と心底心配になったが、逆に、こういうひとがいてもなんとかやっていける会社や日本の懐が深いと思うべきなのだろうか。

後日、友人にその話をしたら、「ゲームの開発会社の社員ならば極めて優秀と考えられる」という意見もあった。なるほどである。

新宿着。東京はかなり暑い。買い物などには関心ないので、新宿御苑へ。広さと木の大きさが見事。これだけを管理するのは大変だろう。しばしゆっくりする。たくさんのひとがくつろいでいた。東京では、万一何かがあった時、どこにいても無事ではいられないように思うが、唯一ここにいればなんとかなりそうな気がした。

新宿御苑

新宿御苑
マロニエの並木

昼食を園内のカフェでとり、もう一つの御目当てであった新宿末廣亭へ。思ったよりこじんまりとしていたが、お客さんはたくさん。ちょうど落語が一席終わるところで入場。ギター漫談、落語、落語、漫才、落語と楽しんだ。普段は漫才はそんなに好む方ではないがホンキートンクの二人には結構笑わせられた。ライブの力だろうか。また、最後に見た三笑亭夢花さんはよかった。ぜひ次回はゆっくりと楽しみたい。後ろ髪を引かれつつ末廣亭をあとにする。

末廣亭

新宿駅に戻り、嫁さん、義姉さんと落ち合うために馬喰町へ。短時間だったが夕食をともにし、羽田へ。帰りの飛行機は少し揺れたが、無事米子空港に到着した。