たった20分でも

見ているヤカンはわかないとよく言われるが、見ている植物も育たないものだ。

ついこの間までなかなか大きくならなかった冬野菜。道端で見かけるよその畑で大きくなった野菜を見るたびにじれったさを感じていた。それが、3日ほど旅行で空けている間に急成長。

大根やかぶなどは間引きしないといけないぐらいに大きくなってきた。もちろん、雑草も周りにたくさん生え出した。それなのに旅行から戻ったあとの忙しさ。横目で見ながらも全然手がつけられず、もどかしさばかりが募っていた。

今日ももちろん忙しかったのだが、午前中なんとか時間を作って畑に向かう。といっても、仕事場の横なのだが・・・。

ネギ

冬野菜の周りの草を取ったり、虫に食べられたところに、密集しているところから補植したり。作業内容としては、普段の仕事と同じなのだが、やはり楽しい。

コリアンダー
まだまだ出てきそうな雰囲気

ふと見ると足元にコリアンダーの零れ種が発芽していた。これも早く移植してやるといいのだが、今日はそこまで手が回らなかった。

あわせて冬野菜の間引きもしたかった。だが、せっかくなら間引いたものもきちんと使いたいので後日に回すことにする。さて、この判断が吉と出るか凶とでるか。

ほんの20分ほどの作業ではあったが、たったこれだけでも「作業をした、手入れができた」という事実は妙に心を落ち着けてくれた。おかげで午後はずいぶんと集中して仕事に向かうことができたのである。大きな20分であった。