曇りのち晴れ。
定休日。先日から少し腰が痛かったり、先週の旅行の疲れなどもあるので、今日は少しゆっくりしようと考えていた。
だが、朝曇りがちな天気だったのが徐々に回復。とても気持ちよさそうな天気になってきた。
こんな日に1日家にいてもなんだかもったいないような気がしてきた。(そういう状況をまだ上手に楽しめるほどにはなっていない・・・)
いつも読んでいる出雲地方の登山の本で紹介されていた山にでも行こうかと思いつき、昼前に出かけることにする。
本当は出雲北山、できれば最高峰の鼻高山あたりを登ってみたかったが、腰も心配だし、少し手前の鳶が巣山に行ってみることにする。本にも、簡単に登れるのに見晴らしが良いと絶賛されていたので気になっていたのだ。
バスと一畑電鉄を乗り継いで川跡の駅で降りる。登山口はここから真っ直ぐ北。田んぼの中を歩いて向かう。天気が良いのが最高のご馳走だ。
登山口はすぐにわかったが、手前で信号待ちをしていると駐車場に一台の車が滑り込んできて、二人の人影が登山口に向かって行った。平日なので、登る人など誰もいないと思っていたのだが、夫婦か、カップルだろうか。こちらは一人なので少し気兼ねしつつ登山口に入る。
しばらく登っていくが、少し上から話し声がするし、登山道にコロンか香水のような残り香。あまり気分は良くない。早々に休憩とし、間を空けることにする。そうでなくても久しぶりの山登り(といえるレベルではないが)でペースがつかめないのか、結構汗が出てきた。
少し長めの休憩ののち再スタート。例の本にも載っていたが、階段が多い。いままで階段が多い山登りでもあまり気にならなかったが、今日は特に階段が多く、山を登っているのか階段を登っているのかわからない感じだ。それでも、下から吹き上げてくる涼風を感じながら歩を進める。途中でとても見晴らしの良いところに出る。ダイナミックに流れる斐伊川が目の前だ。
今回は特にスタート時間もみなかったし、どれぐらいかかっただろうか、30分から40分ぐらいで山頂に着く。それなりに汗をかいていた。せっかく山に来たのに、時間を気にするのはやはり楽しくない。今後もできれば時計は見ない山登りがしたいものだ。
一番見晴らしが良いところに、東屋がある、やはり先客がそこでくつろいでいる。少し気兼ねしながら挨拶をすると、なんと男性二人だった。紛らわしいコロンなんかつけるから、変に気を使ってしまったではないか。野郎二人での登山と、男一人での登山。どっちが寂しいだろうか。
見晴らしの良いところでは西に大社湾、南西に三瓶山、眼下には斐川平野を流れる斐伊川。東には松江の町や寝仏も見える。さすがに大山まではみえなかったが。
この山は城跡なので何箇所か「◯の丸」という平たい場所がある。東側の方の少し開けたところへ行き、弁当を広げる。朝食は少なめだったので、ついでにラーメンも。炭水化物バリバリである。
しばらく休憩していたら、木で影になってきたので、東屋がある南側に移動する。すでに先客の姿はいなかったのでベンチでしばし昼寝。午後遅い時間の日差しがとても気持ち良く、しばらく眠ってしまった。
日も傾いてきたので下山。階段がやはり楽しくない。途中で、ヒイラギモクセイが花をつけ、爽やかな香りを放っていた。金木犀よりも上品な感じ。ちょうど、ヒイラギのようなトゲのある葉と、成長したトゲのない葉が混在していた。
下山はあっという間。この後どうしようかと、とりあえず川跡の駅に向かい、近くの道から斐伊川の土手に出る。そのまま上流の河川敷公園へ行き、沈水橋で川の流れを眺めながらコーヒーブレイク。河川敷にはカナムグラが繁茂していた。やっぱりホップの仲間である。よく似ている。
満足したし、それなりにくたびれたので、ここで今日は終わり。武志の駅から雲州平田駅まで行って嫁サンに拾ってもらって松江に戻った。