道を作る

束ねたエンド杭

晴れのち曇り夕方から雨。

今日も午前中を中心にとても気持ちが良い天気。センター試験の受験生も安心して会場に向かえたことだろう。

朝は圃場で作業。肥料作りや片付けなど。Kさんが作業に来る。苗の移動などをお願いする。

天気が良いので、昼前から嫁サンの実家へ向かう。山でイノシシに荒らされた道を作り直す作業だ。

めちゃくちゃに掘り起こされて、猫車で薪を下ろしたいのに、猫車どころか、普通に歩くのさえままならない状態をなんとかしたい。

その前に嫁サンの親父さんに頼まれて、作業をすることになる。

まず、エンドウを絡みつかせるための支柱にする枝の収穫。これをこのへんではエンド杭とよぶ。初めて言われた時はなんのことかわからず、何かの端(エンド)に使う杭のことかと思った。

 

李の枝
李の枝。エンドウのツルがよく絡みそうだ

今回は山際に生えていた李の枝を使うことになった。落葉樹ならなんでも良いようだが、竹とか笹の枝はNG。ツルツルして絡みにくいのだそうだ。

束ねたエンド杭
えんどぐいを束ねる。

その他、納屋から資材を引っ張り出したりする作業を行う。

その上でようやく自分の作業にとりかかる。山際の荒らされた道をクワを使って掘っていく。イノシシが荒らしたところは根もないのでかえって簡単にクワが刺さっていくが、そうでないところは赤土でかなり苦労する。

道作り
山際を削って道をつける

もともと道があったところだが、大穴ができていたり、そもそも木の枝が邪魔をしていたりするところもあったので、歩きやすいよう、薪が運び出しやすいよう改良を加える。

イノシシに荒らされた道
イノシシに荒らされた道(before)

1時間以上かかっただろうか、大汗をかきながらようやく50メートルほどの道ができた。斜面側で極端に掘り起こされたところなどは倒木を使って補った。

道作り
新しく作り直した道(after)

道を作るという作業は、なかなか経験できるものではない。畑のなかに通路を作るとか、いずれにしても自分の土地(正確にはここの山も自分の土地ではないが)がないとできない作業だ。道を作ってみてそれに気づく。

自分で作った道を歩く充実感をここで作業するたびに感じることだろう。よく、いままでなし得なかったことを成し遂げることを「道を切り開いた」と言うが、スケールの違いはあるとはいえ、自分で切り開いた道は愛着があるし誇らしいものだ。

一旦休憩して、薪の整理。少しだけ運び出したところで雨が降り出して今日の作業は終わり。続きはまたの機会だ。