曇り時々晴れ。3月の気温だという。過ごしやすいのはありがたいが、少し心配になる。
早朝、圃場で発送準備など。朝食に戻り、掃除などを終えてもう一度圃場へ。苗の整理や肥料の詰め変えなどを行う。
昼は少し早めに帰る。
午後は、まちゼミ実技編。京店の末広刃物店で刃物研ぎ講座の実践編である。今回は一回に参加者二人だけの限定で集中して研ぎを習う。また、今回は中砥のほかに仕上げ砥も使って刃を鏡面仕上げまで行う練習。持ってきたのは小さめの出刃包丁。
今日は、刃をどの様に砥石に当てるかについて丁寧な実習を行う。いままで、研ぎについていかに適当な知識と捉え方をしていたかというのがとてもよくわかる。研いでいてもいちいち納得しながら研げるし、指先と目で確認するので、きちんと研げていることがわかりやすい。
仕上げ砥は使うのが初めてだったが、それほど時間や力をかけて研がなくても良いということがわかった。仕上げ砥の前とあとで比べてみたが明らかに光り方が違う。切れ味も長く持つとのこと。
しかも、きちんと研ぐことで、僕が持っているような安い包丁の歪みなどがよくわかってくる。良い刃物ほど研ぎやすいという先生の話にも納得。逆に癖があって研ぎにくいのだとばかり思っていた。
2時間はあっという間に終わる。受講認定証までいただく。ちょっと嬉しい。
講習後に持っていない仕上げ砥と、仕上げ砥を使うときのために名倉砥石というのも購入。こういうのがあるとは知らなかった。研ぎは奥が深い。
あわせて、今後の山仕事で使いそうなので片刃の腰鉈も購入。片刃の青砥、210mm。比較的リーズナブルな価格で納得のものをおすすめしてもらって、ここで購入して正解だった。下手にホームセンターなんかで買わなくて良かった。
昨年の「まちゼミ」と合わせて2回、4時間ほどの研ぎ講習。まちゼミはもともと無料だし、今回の講習は受講料3000円ということになっているが、3000円分のお買い物券がついてくるので、実質無料。もちろん、それを使って仕上げ砥を購入させていただいた。
無料でしっかり刃物を研ぐ基礎をとても安価に教えてもらえて非常に得した気分。今年もおそらく暮れに実施されるようなので、多くの人に体験してもらいたいと思う。
きちんと研いできたことを告げたのに、甘くみていたうちの嫁サンはキャベツを千切りしていて指を切ってしまった。侮った報いである。幸いカットバンで済んだ程度だったが。刃物を甘くみてはいけないのだ。
夕食のキャベツはとってもしゃっきりしていたように思えた。