曇り時々晴れのち雨。
早朝圃場で発送準備など。今日は定休日なので、紅葉でもみに行きたいところだ。と思うのだが、天気が今ひとつよろしくない。天気予報を見ても午後からは下り坂。
どうやら東へ行くほど天気が崩れてくるのが遅いようなので、東へ向かうことにする。本当は目的地も昨日のうちに決めておくべきだったのだが(食料は先週の反省からきちんと用意ができた)、天気次第で行く先が変わるのはいたしかたない。昨夜の考えでは、猿隠山や、紅葉の吉田毛無山も候補の一つだったが、猿隠山は近日のレポートを見るとあまりいい感じではない。落葉してからが良さそうだ。吉田毛無山は一度登っているので・・・。ということで除外。東方面は、本命が蒜山の皆ヶ山。そして琴浦町の船上山。この二つに絞って東へ向かう。
途中、安来の道の駅で休憩。ここで、皆ヶ山に目的地を決定する。ところが、米子道に入ったころから急に風が強くなる。確かに強風注意報は出ているようだが、枯葉が舞うというレベルを超えて、台風の時のように吹っ飛んでいく。大丈夫かなと思いつつ大山を見ると黒い雲に覆われている。昨日はかなりいい天気だったようだが。さらに南へ向かうと少し空は明るくなるが、県境付近では道路が濡れていた。蒜山のインターを降りると、皆ヶ山も黒い雲に・・・。Iさんなどのレベルだと、「雨の山もいいもんだ」とおっしゃるが、雨の中弁当を食べる気にはなれない。しかもやはり風は峠を超えても収まる気配はない。
ついでのこと、先週勧められた高清水トレイルまで・・とかいう考えも浮かぶが、ここから相当時間もかかりそう。それでもと思ってさらに先へ進むと蒜山三座の下蒜山は雲もなく、綺麗に姿を見せている。下蒜山も登ったことがないので、「これはいいぞ」と登山口に向かう。登山口でもものすごい風。駐車場には一台だけ。ネットを見ると、途中から見晴らしのいい尾根歩きが楽しめるとある。ということは、このとんでもない風に吹かれっぱなし・・・。それは叶わないと、看板だけ撮影しておく。この時点で10時。
諦めて帰ろうか・・・と思いつつも、ここから峠を超えて少し戻れば船上山。とりあえず向かってみることにした。少し道に迷ったりして、船上山登山口に着いたのが11時半。なんか早く出たのにいつもどおりだ・・・。しかもここも蒜山に負けず劣らずすごい風。止めておいた車が揺れる始末。
ちょうど下山してきた高齢のご夫婦に、「大丈夫でしたか?」と訊ねたら、途中吹きっさらしのところがあって帽子が飛ばされたが大丈夫だったとのこと。更にもう一台車も止まっているので、登ってみることにした。予定していたルートは、西へ森林鉄道の軌跡を辿っていき、西坂登山道から上がっていくというルートなので風も上がる間は弱いだろうとふんだ。
出発してすぐに、森林鉄道の軌跡をたどるルートに出る。
枕木などでも残っているのかと思ったら全くそういう感じはない。おそらく敷設されていたと思われる石はたくさん残っている。少し歩きにくいが。それでも、雰囲気はとてもいい感じ。
北側斜面だからか、紅葉はあまり期待できなかった。スタートしたところは少し熊笹に覆われていたが、途中からははっきりとした道になる。ちょうど山がわが自然林、谷がわが植林の道だ。道から山の上の方を眺めるとまずまずの紅葉具合。森林鉄道時代を思わせる石積みだけははっきりと残っていた。
おおよそ30分ほど、ほぼ平坦な道を気楽に歩き続けて、西坂登山道に到着。軌跡はまだ先に続いていた。
ここからはそれなりの斜面の登山道となる。
それでも自然林の中を上がっていくのは楽しい。汗もかいてきた。風もそこそこ吹くのでものすごく暑いというわけではないが、11月にしては気温も高い方だろう。 途中キノコがたくさん生えていたが、幸か不幸か種類はわからない。
それなりに汗をかきつつ、おおよそ30分ほどで頂上の神社に到着。スタートからほぼ1時間。いい感じである。
この神社の左奥に甲が山などに続く大山縦走路が続いている。いつかは辿ってみたいものだ。
頂上付近は流石にすごい風。笹原と木々が強い風で揺れると、まるで地面が揺れているかのような錯覚を覚える。または海の上で波に揺られているかのようだ。
ゆっくりと紅葉を眺める余裕もない。食事ができるだろうかとおもいつつ、少し下の広場を目指す。1箇所、周囲の木々が軒並み枯れているところがあった。
比較的なだらかな山道を下ること10分少しで広場が現れた。写真で見たのと同じなのだが、刈り払われているとはいえ、笹が多い。座って食事をしようにもばしょがなかなか定まらない。それでも一本の木の根元に腰を下ろし、弁当を開け、ラーメンを茹でる。アウトドアでは初めての味噌ラーメンがとても美味しい。次回も味噌ラーメンにしよう。食事をして木に体をもたせかけ、うとうと。風は強いが、それほど寒くない。しばらくまどろんだあと、カフェオレを入れて飲む。このとき、上の方から二人の登山者が降りてきた。甲ケ山からだろうか・・・こんな風の日に!驚くばかり。
風が強くて椅子を出す気分にはなれなかったが、1時間ほどここに滞在し、下山を開始。
途中、最初に話に聞いた吹きっ晒しのところを通過。確かにすごい風だ。30分ほどで駐車場に到着。まだ眠く、車内を片付けてしばらく横になる。
その後、温泉へ向かう。久しぶりの白鳳の湯。少しシステムが変わっていた。まだ4時だったのでゆっくりと湯に浸かる。
帰ったら6時だった。
夜は予報通り雨となった。