昨日、松本市内を散歩(といっても、結局15kmぐらい歩いてしまったのだが)していて、途中座って一息入れたくなった。
ところがまわりにカフェ・喫茶店の類がなかなか見つからない場所だったようであっちへいったり、こっちへ行ったり。
諦めかけたところに、古い町家(商店?)を改装したブックカフェが見つかった。先客も見えるので安心してガラス戸を引いて入った。
テーブル席は一つ、簡単な椅子が二つ。中央に広く小上がり?があって座れるようだが、どちらかといえば椅子に座りたくてそちらを選ぶ。
「エアプレッソ?」なるものを注文すると簡単な紙コップみたいなものに入ってきた。
店主さんは何やらいわくありげな感じの方で、常連さんと思しき人と交わす会話を耳に挟むとどうやらカメラマンらしい。しかも戦場などのフォトグラファーのようだ。
本棚を見ると、この方のだろうか?と思われる写真集などが並ぶ。フォトジャーナリスト・村田信一さんという方らしい。写真関係は全く疎いので、存じ上げない。
店頭では、とても戦場などの写真を撮るような方には見えにくい。
お支払いするときに丁寧に「ありがとうございました」と挨拶してくださった。
店は「恋する虜」という。
そのとき買った古書。「変貌するシルクロード」。
昔から好きでよく読む、「さまよえる湖」の地域が鮮やかな写真で紹介されている。「さまよえる湖」は写真もモノクロームだが、自分のなかでのイメージもモノクローム。またこれがいいのだが。カラーも悪くない。
店主さんの写真集でなくてすこし悪い気がしたが。
今朝、起きがけに淵庵村の土蔵のなかでページをめくる。不思議な感覚だ。