さすがに「物欲ナシ男性が「これは買って良かった…」と納得した買い物」とまでいわれると気になるものだ。
大根おろしは好きだが、家に二つある大根おろし器はいずれも使っていてあまり楽しくない。ひとつは陶器製でずっしりとしているが、刃(ギザギザ)の部分も陶器なので大根おろしとしての性能はイマイチ。たくさんおろそうとすると思いも寄らないほど時間がかかってうんざりする。先日の、「豚バラカリカリ大根おろしかけ丼」を作る時も大変だった。
もう一つはよくある安物のプラスチックの薄いもの。ちょっとだけおろすには良いかもしれないが、大量に作る気にはとてもとても。
もちろん、一番活躍するサンマの時期にも大根おろしが気楽に作れないのは残念だし、普段の料理でもなにか大根をおろす作業がネックになっていた。
そこでこんな記事を見ると、動かされても仕方がないのではないだろうか。
ということであまり迷わず購入。
「貝印」といえば刃物、という印象である。ところがプラスチック製。確かにかつては「おろし金」というぐらいで、金属製だったから当時から作っていたのだろうか。
さて、実際の使用感は「素晴らしい」の一言。隅々まで行き届いた設計といい、文句のつけようがない。
試しにリンゴをすってみたのだが、あっという間に一個のリンゴがすりりんごに変わってしまった。
中央が微妙に盛り上がっているのとおそらく刃の角度などにもよるのだろう、こんなにスムーズに摩り下ろせていいものだろうか・・・という具合だ。
きっとものすごく設計、試作、検証を繰り返したのだろう。製作された方に拍手を送りたい。
なんか、この大根おろしを使いたいがために、この秋は大根をたくさん育てたい気にもなってきた。そう思わせるほどのこの大根おろし器。恐るべしである。