大万木山に登る

曇り時々晴れ。

今日も朝のうちは比較的天気は良好。圃場で若干の片付け仕事が残っていて、定休日だが7時前に圃場へ向かう。

8時前まで片付けをして帰宅。今日はゆっくりするのもありだったが、やはりこれからの季節、天気が悪くて出られない日が続く可能性も高いので、アウトドアへ。

結局今日も出かけるまで行き先をきちんと決定することができなかった。出雲北山方面も考えたのだが、先週のリベンジで奥出雲方面へ。向かうは大万木山である。

途中、先週も立ち寄ったスーパーで昼食を購入。失敗したのが、何を間違えたのかカツカレー丼なるものを手に取ってしまった。店を出てから、昨夜イノシシの肉を結構食べたことを思い出した。豚の連続だ。

先週はこの時点で、向かう先に暗雲が立ち込めていたが、今日はその心配はなさそうである。

ところが、ここで大失敗。普段はスマホで位置を確認しながら運転するのだが、何を血迷ったのか、スマホにナビを頼むことにした。ところが、向かう先は特に特定の建物などがあるわけではない。間違えて、一つ東側の峠を指定してしまった。

途中、なんかおかしいなと気が付いたのだが、初めて通る道でもあり、そのためかとスマホの指示する通りに進んだ。ところが、あるところまで来て、明らかに位置関係がおかしいことに気がつく。大万木山よりも東にあるのが鯛の巣山だが、その鯛の巣山よりも東に来ているのだ。この時点で明らかに間違っていることに気がついたが、今から引き返すよりは、一旦高野に出て以前使った道で登る方がむしろ早い。

ということでおそらく予定よりも30分以上遅れて登山口近くの峠に到着する。

毛無山パーキング
毛無山パーキング

例によって車は一台もない。靴を履き替えたり、リュックを準備して出発。峠から少し戻ったところから登山開始。スタートはほぼ11時。

大万木山登山口
毛無コース大万木山登山口。ここが一番傾斜がきつい。ロープもここだけ

ここはとても傾斜が強く、結局のところ、最初が一番大変な登りだったが、後でわかったことに、林道をもう少し先に進んだところから、難なく登山道に入れるところがあった。

大万木山登山道

前回来た時にも(毛無山)落葉がかなり進んでいたが、もちろん今回はほとんどの落葉樹が葉を落とし、登山道は落ち葉が敷き詰められている。ただ、前日辺りの雨のせいかやや湿っていてカサカサという気持ちの良い音がするわけではない。それでも笹で登山道が縁取られてなかなか楽しい。

遠くから見る大万木山
遠くから見る大万木山(たぶん)

しばらく歩くと目指す大万木山が先に見えてくる。相当先に見えるので少し不安も感じるほどだ。

いくつかアップダウンを繰り返しながら徐々に山頂に近づく。

40分ほどで地蔵尊展望台に到着。残念ながらそんなに遠くは見えないが、晴れていたら気持ちの良さそうな場所だ。ここから、滝見コースと合流する。何十年も昔に下山時に通っているコースだ。

地蔵尊展望台
地蔵尊展望台。松江方面を望む

ここからはしばらくジグザクの道で高度をあげていく。

尾根道だが、広く、平たくて歩きやすい

15分ほどで、平らで気持ち良いブナ林のプロムナードのような場所へ到着。ここでゆっくりしたいぐらいだが、先に進む。

登り始めて1時間ほど。また上り坂になるが、この辺りから足元に積雪の名残が見えるようになる。しばらくして水飲み場に到着するが喉を潤すのはやめてあとすこしの頂上に向かう。

頂上到着12時20分であった。もちろん、誰もいない。気温もずいぶん低く、すぐに途中で買ったカツカレー丼とラーメンを温めて昼食にする。

大万木山山頂風景
大万木山山頂風景

以前来た時は、緑が多い季節だったので周囲の眺望は全くなかったが、落葉樹に囲まれていい感じ。これで太陽さえ出ていればというところだ。

本来ならここで椅子を出してチェアリングと行きたいところだが、如何せん寒い。椅子を出す気力もなく、小一時間いただけで下山することにした。下山開始は13時15分。

この頃からやや天気が怪しく、ガスっぽくなってきたが、頂上付近のモノクロームの風景はなかなかいいものだった。

東側の毛無山に登った時はたくさん見かけたヤドリギだったが、大万木山ではやや少ないようだった。見つけていないだけかもしれないが。

ヤドリギ
ヤドリギ

下山もゆっくり目だったが、1時間ほど降りて駐車場も近くなった頃、いい感じのところにやってきた。

もちろんこれから登ってくるような人はいそうにないので登山道に椅子を出してチェアリング。お湯を沸かしてカフェオレをいただく。

椅子から眺める
椅子から空を眺める

結局今日も誰にも会うことのない登山だった。

帰りは吉田村を経由して湯村温泉へ。ここも時間的に人が少なく、ゆっくりと。寒い時期の登山の後の温泉は体に染み透る感じでまた格別。一年ぶりの快感を覚えた。