久しぶりに予定のない休日。暖かくなりそうだし、天気も悪くない。こんな日に家にじっとしているのはもったいない。
山にでも行こう!と思いたつが、お昼前までいろいろゴソゴソしていたため出発がずいぶん遅れてしまった。
目的地は昨年から気になっていた鳥取の西部にある鎌倉山。久しぶりの一人での山登りだ。
道すがら、どこも桜が満開。特に法勝寺近辺の桜はものすごかった。ただ、あまりにもよく咲いていて、圧迫感というか息がつまる感じがした。
鎌倉山は、昨年秋に行った花見山の手前にあるので、簡単に行けるかと思ったのだが、そうは問屋がおろさなかった。
まず、出発してから幾つか忘れ物があることに気づいて東出雲の手前で一度Uターン。そのうえ、登山口への道を入らずに通り過ぎ、15kmぐらい戻る羽目に・・・。
さらにさらに、道路が崖崩れで通行止め、またぐるっと迂回することになった。ここまでくると、「登るな!」と言われているような気にもなってきて、少々不安だったが、無事登山口に到着。この時点ですでに14時であった。
登り始めたがペースがずいぶん速い。自分でも焦っているのがわかっているのだが、なかなかコントロールできない。これが、同行者がいるとかなりペースダウンして自分でもとても楽なのだが、いつも一人で山に登るとつい先を急いでしまう。反省、反省。
そんな感じなので、いつもなら登りながら梢の様子や、小鳥の声、足元の草花にゆっくりと目をやる時間が持てるのに、今回はどうも登ることが主目的になってしまっていた。
登り終わってから思い出すに、素敵な山だったのにもったいない。
登り初めは針葉樹の植林で暗い感じだったが、すぐに落葉樹が主体になり、周りが明るくなる。
イカリ草も花を咲かせていた。
だが、そそくさと写真を撮って更に進む。
枝の間から山頂らしき姿が見える。さっき、山頂まで0.8kmの立て札を過ぎたところなのに、1kmにはとても見えず、余計焦ってくる。このあとさすがに息が切れてきて、階段に腰掛けて休憩。すでに汗びっしょりだ。先ほど、道路で気温が22度と出ていてびっくりしたが、確かに暑い。
休憩後すぐのところであと0.5kmの立て札をすぎる。ここまでおよそ30分。そしてこの先階段に続いて、急な坂道が始まった。ここしばらくの登山で一番ハードだ。心臓もバクバク。
0.5kmの立て札から20分で山頂に着いた。ベンチがありがたい。倒れこむように座る。相当ハードなスポーツをした後のようで頭もぼーっとしてきた。
いつも参考にしている、中国地方の登山紀行 法師崎のやまある記
の歩行時間は、普段の自分達よりずいぶん速い。大抵、1時間と書いてある山なら1.5時間かけて登る。だが、今回は参考ページでは1時間と5分。今日のタイムがなんと45分だった。いかにせっかちに登ったか・・・とてももったいない。
気がつくと大山がうっすらと霞んだように見えたが、目もかすみ、頭にももやがかかっていたのかもしれない。
山頂でゆっくりと遅い昼食を食べ、横になって昼寝をする。春の太陽がとても気持ちよく、ずいぶん寝た感じがしたが、20分ほどだった。しかし、頭はずいぶんしゃっきりとした。
インスタントのコーヒーを飲んで下山。帰りはゆっくりと木々を眺める余裕ができた。せっかく登った山だったのに、とてももったいなかった。
今回はとにかく出発前の準備ができていなかった。場所についても調べが足りなかったし、装備についても同様。
まあ、そのほかにも反省するべきことはいっぱいあったがこの辺にしておこう。