大平山、笈山(出雲市乙立町)に登る。今日も完ソロ

曇り時々晴れ。天気予報ではもう少し穏やかな天気になる感じだったのだが、案外東風が強い。

今日は定休日。圃場に行くこともやめて、朝はゆっくりと読書。それでも、そのまま家にいることはもったいない。

残念なことに、今日もどこへ行くのかの予定があらかじめ立てられていなかったので、とりあえず荷物一式を持って西へ向かうことにした。この頃、東方面が多かったのと、南方面は、今日は気温的に厳しいのではと考えたため。

途中で簡単な昼食を購入。飲み物も若干。道の駅で一度車を止めて、向かう場所を再度検討。最初、出雲市乙立町の「二つ丸」にしようかとおもうが、ネットを見ていたら、そのすぐ横にある「大平山」というのが目についた。あまり聞いたことがないが、地図を調べると、南斜面を上がっていくような登山道。気温も低いので、その方が良さそうだと、この山に向かうことにする。

乙立町からは町道が伸びているが、「冬季通行止め」の表示もある。行けるところまで行ってみようと先にすすむ。道は荒れているが、なんとか登山口近くまできたが、肝心の登山口がよくわからない。二つ丸の登山口もすぎ、どうやら周回ルートの反対側の登山口(笈山の登山口)の先まで来てしまった。

大平山北側登山口(笈山登山口)
大平山北側登山口(笈山登山口)

仕方がないので、予定とは逆のルートで登り始める。スタートはすでに2時前。

登山口の表示もないし、一応木にはテープも巻いてあるのだが、登る人が少ないせいか、踏み跡もかなり怪しい。

その代わり、テープに加えて、樹木に黄色いスプレーで目印がつけてある。これを頼りになんとか登っていくが、いずれにしてもあまり歩き良いとはいえない。倒木も多いし、あまり楽しくない。GPSがなかったら、安心して歩くことも難しいぐらいだ。少なくとも自分のレベルでは。

途中、北側を望むと、出雲方面が見える。ところどころで馬酔木の花が咲き、微かに香りが漂ってくる。

歩きにくい登山道をしばらく歩く。おそらく笈山の山頂と思えるところへ到着。あまり展望はない。

登山口から30分ほど歩くと、それでも、いくつかのピークを超えて一つの分岐点に来た。

展望地と大平山への分岐。目印の文字が消えて見えない

どうやらこの先が展望の良いところになるようだ。さらに進む。

相変わらずテープとスプレーだけを頼りに向かうこと十分弱。

展望地の石の塊

ようやく展望台へたどり着く。てっきり出雲方面が開けているかと思いきや、乙立地区を眼下に望む岩の上だった。

しかも、大岩の隙間を通り(実は反対から簡単に回り込めたが)、岩によじ登らないといけない。ただ、流石に見晴らしはすばらしい。乙立の街が眼下に見える。

ちょっと怖い感じもあるが、この上で、かなり遅い昼食にすることに決定。

気温が低いのかラーメンがなかなか茹だらない。その上にスーパーで購入したカツ丼。普段なら絶対食べないハイカロリー食だが、今日は問題ないだろう。

本来ならここで、チェアリングとなるのだが、岩山の上で、なんとも落ち着かない。仕方がないので、本来の大平山を目指して、そこにいい場所があればチェアリングしようと考える。

これから向かう大平山

ここから分岐点までは10分かからずに戻れた。

さらに、分岐点から大平山までは、比較的快適な登山道が続く。その代わり一気にテープの数が減る。ただ、迷うようなことはない。

大平山山頂

20分ほどで山頂に着くが、展望は全くない。仕方がなく、下山開始。峠部分まで降り、そこから下山道を進む。

しばらくはとても快適な道だったが、笹が出てくるとやや歩きにくくなる。それでも、こちらはすこし笹刈りがされているようだ。

道路側から見る南側の登山口。テープがたくさん巻いてある。向かい側にソテツの木がある

下りなので、それほど時間はかからず登山口に到着。おおよそ30分だ。登山口のところは川を渡る必要があった。標識もないのでわからない。

もちろん今日も完ソロ登山。登る人があまりいそうにないので当たり前か。階段もなく、標識もごくわずか。人工物はとても少ないのでそう言うのが好きな人にはよさそうだ。積極的に進めるわけではないが。

ここから5分ほどで、二つ丸の登山口前に来た。峠を越えると車を止めたところに戻った。

帰りは例によって温泉へ。今日は人が多かった。

孝霊山へ登る

晴れ。

今日は穏やかな快晴の定休日。風は思ったよりも強い。

あまりにももったい無いような天気。とても家にずっといるわけにはいかない。ということで、どこかお山へ向かうことにする。

今日は嫁サンも久しぶりに同行することになっていたので、あまりハードな山は選べない。初めは、鳥取の三平山へ行こうかと思っていたのだが、ヤマレコに掲載されていた昨日のレポートでかなり雪があることが判明。さすがに1000メートルの山で、少し沿岸部から奥に入っているので仕方がない。ヤマレコでも多数掲載されているので、人気のようだ。ここは諦め、先日からちょっと見ていた孝霊山へ向かうことにした。

いつも米子方面へ向かうと、大山の左側にあって存在感を見せているこの山。以前から気になっていたのだが、それにしてはあまり情報がなかった。ネットでも情報はあるにはあるが、上ってみたくなるほどではなかった。おそらく見晴らしは良さそうだということはよくわかるのだが。

たまたま、先日借りた「鳥取県の山」に記事も載っていたし、他には馬着山ぐらいしかなかったので、とりあえずGO!

途中、すぐ手前のところで竹林の整備をしていたのか、焼いていた場所があり、灰がずいぶん飛んでいた。大丈夫かなと思って通り過ぎた(後程、登山中に下の方からサイレンが聞こえて少し心配することになる)。

孝霊山車止め位置
孝霊山車止め位置

登山口はすぐに見つかった。スタートはちょうど11時半。今日は昨年購入した新しいトレッキングシューズの歩きぞめ。靴擦れなどができないか少しドキドキ。

ここから本当の登山口までは3キロ以上道路を歩くことに。それほど急な坂ではないので大変というほどではないが、天気が悪いとずいぶん退屈だ。

孝霊山道路
延々と続く登山口までの道路。道路際の電柱には「高麗山」の表示

途中、影の部分では道路にも雪が残るが大した量ではない。

孝霊山の雪

1時間20分ほど歩き続け、ようやく本当の登山口に。

孝霊山登山口
行きにはとるのを忘れた

ここまででずいぶん疲れた。浅いとはいえ、雪の上を歩くとくたびれるようだ。三平山など今日はとても無理だったろう。

孝霊山登山口直下
登山口直下

一度下に向かって降りるように登山道を進み、それからはかなり急な上りが続く。

この先登り坂

葛折りを何度も繰り返してかなり苦労するが、ちょうどいい風が吹いて気持ちが良い。 時折、木の間から見える日本海がきれいだ。

急斜面にはロープ

嫁サンもすこしバテ気味。50分ほどで山頂に着く。

高霊山山頂からの大山
高霊山山頂からの大山

13時40分だった。目の前に大山が。北側の雄大な姿だ。

高霊山山頂からの大山
大山

思わずおーっと声が出る。先客がいた。反対側の登山道から上がってこられたようだ。挨拶して少し会話。

すぐにラーメンを茹でて、昼食。お腹がペコペコであっという間に腹に収まる。

それからお決まりのチェアリングタイム。

南は大山、北は弓ヶ浜。これがまた大山から見るよりもはるかに近くて見事だ。東は東伯方面の地形が広がる。雲は近いし、とても気持ちが良い。

3時になったので、下山開始。下りはあっという間。やはりとても急だったのだろう。登山口まで40分弱で着く。

高霊山と大山
帰りの登山口から見た高霊山と大山

ここからまた3.5キロ歩いて駐車場まで戻る。途中で蕗の薹を見つける。

ここから白鵬の里の温泉まですぐ。ゆっくりと湯に浸かり、疲れを取る。人も多かった。

大万木山に登る

曇り時々晴れ。

今日も朝のうちは比較的天気は良好。圃場で若干の片付け仕事が残っていて、定休日だが7時前に圃場へ向かう。

8時前まで片付けをして帰宅。今日はゆっくりするのもありだったが、やはりこれからの季節、天気が悪くて出られない日が続く可能性も高いので、アウトドアへ。

結局今日も出かけるまで行き先をきちんと決定することができなかった。出雲北山方面も考えたのだが、先週のリベンジで奥出雲方面へ。向かうは大万木山である。

途中、先週も立ち寄ったスーパーで昼食を購入。失敗したのが、何を間違えたのかカツカレー丼なるものを手に取ってしまった。店を出てから、昨夜イノシシの肉を結構食べたことを思い出した。豚の連続だ。

先週はこの時点で、向かう先に暗雲が立ち込めていたが、今日はその心配はなさそうである。

ところが、ここで大失敗。普段はスマホで位置を確認しながら運転するのだが、何を血迷ったのか、スマホにナビを頼むことにした。ところが、向かう先は特に特定の建物などがあるわけではない。間違えて、一つ東側の峠を指定してしまった。

途中、なんかおかしいなと気が付いたのだが、初めて通る道でもあり、そのためかとスマホの指示する通りに進んだ。ところが、あるところまで来て、明らかに位置関係がおかしいことに気がつく。大万木山よりも東にあるのが鯛の巣山だが、その鯛の巣山よりも東に来ているのだ。この時点で明らかに間違っていることに気がついたが、今から引き返すよりは、一旦高野に出て以前使った道で登る方がむしろ早い。

ということでおそらく予定よりも30分以上遅れて登山口近くの峠に到着する。

毛無山パーキング
毛無山パーキング

例によって車は一台もない。靴を履き替えたり、リュックを準備して出発。峠から少し戻ったところから登山開始。スタートはほぼ11時。

大万木山登山口
毛無コース大万木山登山口。ここが一番傾斜がきつい。ロープもここだけ

ここはとても傾斜が強く、結局のところ、最初が一番大変な登りだったが、後でわかったことに、林道をもう少し先に進んだところから、難なく登山道に入れるところがあった。

大万木山登山道

前回来た時にも(毛無山)落葉がかなり進んでいたが、もちろん今回はほとんどの落葉樹が葉を落とし、登山道は落ち葉が敷き詰められている。ただ、前日辺りの雨のせいかやや湿っていてカサカサという気持ちの良い音がするわけではない。それでも笹で登山道が縁取られてなかなか楽しい。

遠くから見る大万木山
遠くから見る大万木山(たぶん)

しばらく歩くと目指す大万木山が先に見えてくる。相当先に見えるので少し不安も感じるほどだ。

いくつかアップダウンを繰り返しながら徐々に山頂に近づく。

40分ほどで地蔵尊展望台に到着。残念ながらそんなに遠くは見えないが、晴れていたら気持ちの良さそうな場所だ。ここから、滝見コースと合流する。何十年も昔に下山時に通っているコースだ。

地蔵尊展望台
地蔵尊展望台。松江方面を望む

ここからはしばらくジグザクの道で高度をあげていく。

尾根道だが、広く、平たくて歩きやすい

15分ほどで、平らで気持ち良いブナ林のプロムナードのような場所へ到着。ここでゆっくりしたいぐらいだが、先に進む。

登り始めて1時間ほど。また上り坂になるが、この辺りから足元に積雪の名残が見えるようになる。しばらくして水飲み場に到着するが喉を潤すのはやめてあとすこしの頂上に向かう。

頂上到着12時20分であった。もちろん、誰もいない。気温もずいぶん低く、すぐに途中で買ったカツカレー丼とラーメンを温めて昼食にする。

大万木山山頂風景
大万木山山頂風景

以前来た時は、緑が多い季節だったので周囲の眺望は全くなかったが、落葉樹に囲まれていい感じ。これで太陽さえ出ていればというところだ。

本来ならここで椅子を出してチェアリングと行きたいところだが、如何せん寒い。椅子を出す気力もなく、小一時間いただけで下山することにした。下山開始は13時15分。

この頃からやや天気が怪しく、ガスっぽくなってきたが、頂上付近のモノクロームの風景はなかなかいいものだった。

東側の毛無山に登った時はたくさん見かけたヤドリギだったが、大万木山ではやや少ないようだった。見つけていないだけかもしれないが。

ヤドリギ
ヤドリギ

下山もゆっくり目だったが、1時間ほど降りて駐車場も近くなった頃、いい感じのところにやってきた。

もちろんこれから登ってくるような人はいそうにないので登山道に椅子を出してチェアリング。お湯を沸かしてカフェオレをいただく。

椅子から眺める
椅子から空を眺める

結局今日も誰にも会うことのない登山だった。

帰りは吉田村を経由して湯村温泉へ。ここも時間的に人が少なく、ゆっくりと。寒い時期の登山の後の温泉は体に染み透る感じでまた格別。一年ぶりの快感を覚えた。

吉田毛無山に登る

曇りのち晴れ

定休日。今日は久しぶりに朝、圃場に行く必要がないので、ゆっくりする。

天気予報では今日も穏やかで風もないということなので、こんな日に家にいるなんてとんでもない。

先週あたりから情報を集めていた吉田毛無山に向かうことにする。今日はここしばらく運動不足の嫁サンも同行。その意向で、広島県高野がわから行くことになった。先日のりんごのリベンジである。

普段の反省から、9時を目標に出発しようということになっていたが、実際には15分ほど遅れて出発。まっすぐに高野の道の駅を目指す。大根などやお昼のおにぎりなどを購入して、新生坊峠を目指す。途中から一車線の細い道になり、カーブも多い。対向車は来て欲しくないような道だった。幸い、一台もすれ違うことなく、峠に到着。

思ったよりも広い駐車場に車を止める。

新生坊峠地図

ここもかなり見晴らしは良い。残念ながらこの高度ではほぼ紅葉は終わり、木々は葉を落としていたが、冬枯れの雰囲気もまた良い。

準備をしてさっそく登山道に入る。この時点で11時20分。とにかく落ち葉がとてもいい雰囲気。坂もそれほど急ではなく、ゆっくりと歩をすすめる。

ヤドリギ
ヤドリギ

普段は、登山口近くはまだ植林帯だったりするのだが、この山はスタート時点から落葉樹林帯でとても気持ちがいい。しばらく歩くと、頭上に大きなヤドリギを見つけた。その先には、よく目をこらすとオレンジ色のヤドリギ。本では見たことがあるのだが、実物は初めてだ。

オレンジのヤドリギ
オレンジのヤドリギ

ゆっくり歩いて20分、毛無山展望台に到着。

目指す毛無山はかなり先に見える。ここは見晴らしがとても良い。ほぼ180度。出雲方面に広がる山々。後ろには大万木山がどっしりと居座っている。空の雲もとても良い感じで、しばし小休憩を取り周りを眺める。

更に先へ進めるが、あいかわらずとても良い感じの登山道が続く。

道脇の枝に、ヤドリギの赤ちゃんを見つける。こういうのも初めてだ。

アップダウンを繰り返し、徐々に毛無山が近づいてくる。

尾根道からは高野方面もよく見える。

最後に比較的急な坂道。昔つけられていた木の階段もずいぶん朽ちているが、これはこれで構わない。 12時過ぎに、山頂が見えてきた。山頂に近づくに連れてブナも多くなってくる。

山頂到着は12時15分。ゆっくり登って1時間というところか。

インスタントラーメンを茹でて昼食。頂上の広場は比較的広い。周りはブナの大木でいっぱいだが、落葉しているのでとても明るい。葉がある時期は展望があまりないかもしれないが。

昼食後椅子を出してチェアリング。なんと、自分の椅子を忘れてきてしまったので、嫁サンのを借りて腰を下ろす。周囲の山々や枯れた枝越しの空や雲を見ながらしばしウトウト。風は冷たいが、日差しも暖かく、とても気持ちがいい。

山頂で2時間ほどゆっくり過ごす。こういう時間はとてもいい。2時過ぎにようやく腰をあげる。

下山ものんびりと。行きがけには撮影できなかったオレンジのヤドリギも比較的近くから撮ることができた。

帰りも1時間ほどかけて駐車場に戻る。

ここからは吉田村方面へ降りていき、そのまま湯村温泉へ。

時間的に人も少なく、ほぼ貸切状態。やはりスタートが早いと何かと良いことが多い。

とても気持ちの良い休日になった。