出雲の高尾山へ登る。今日も完ソロ

高尾山チェアリング

曇り時々晴れ

定休日。今朝は圃場に行く必要もなく、少しゆっくりとした朝を迎える。

それでも、思ったよりも天気がよいため、家にとどまるのはあまりにももったいなく、山登りへ出かけることに。

ところが毎回ながらどこへ向かうのかという決断ができない。一度登った大日出山のリベンジをするのもいいし、先日の峠から大万木山、三郡山を亀嵩側からというのも捨てがたい。流石に指谷奥山はちょっと厳しいか・・・、出雲北山の登っていないルートも・・・などなど考えれば考えるほどまとまらない。

とりあえず必要そうなものを車に乗せて出かけることにした。このままいつまでも家にいると、ロクでも無い用事が降りかかりそうだし(案の定、出かけるのを遮るかのように車の前にバンが止まる。郵便局の配達だった)

とにかく西へ向けて出発。色々考えながら、54号線を南へ向かうことにした。途中、三刀屋で食料を調達。さらに南へ向かおうとすると、南の空が妙に暗くなってきた。そのうち明るくなるかもという期待を裏切り、雨が降り出してきた。

この季節、雨の中山に登るほどの気力はない。仕方なく方向を変えて北へ向かう。先日Iさんが言っていた出雲の高尾山へ決定。頂上に砲台跡があるというのであまり気乗りがせずいままで登らなかった山だ。

高尾山登山口入り口
ガードレールが切れるあたりが登山口

案外時間がかかり、スタートはちょうど12時。入り口は少しわかりにくいが、駐車スペースから少し下に下がったところにあった。

登山口表示
登山口表示
高尾山登山口入り口
鹿よけゲートを開けて登山開始

 

登り始めは植林された山道。面白くない。さらに、電信柱が道沿いに。雰囲気は悪いが、仕方がない。

例によって丁寧な説明板があり、助かる。

途中から自然林も増えだして、冬の斜めからの光が差し込んでいい感じだ。

ネットや本に紹介されていた感じでは、30分強で登れそうな感じだったのだが、案外距離が長い。その分傾斜は穏やかで足元が良ければスニーカーでも歩けそうだ。

 

尾根に登ると、ようやく日本海がお目見え。登山しながら海を見るというのは少し妙な気分だが、またこれも悪くはない。ところどころ、いい感じの山道があり、思っていたよりずいぶん良さそうな山である。

まだこの辺には紅葉も残っていて、青空に綺麗に映えていた。

山頂に近づくと、防空壕の跡?のようなものがところどころに残っている。戦時中、こんな田舎のこんな山の上にまで防空壕を作らねばならなかったとは、今の平和のありがたさが身に沁みる。

頂上には、何度かネットでも見たことがある砲台の跡がある。高射砲だと言われているようだが、あまりにも狭くてびっくりした。山の上だから当たり前かもしれないが、想像していた数分の一だ。ネットで見るともっと広いように思えたのだが、測ってみたら直径が5メートルほど、固定用?のボルトの間隔にいたっては2メートルほどしかなかった。

ここまで砲弾などを運ぶために整備された道だったのだろう。なので、あまり急でない道になったのだろうか。かつて砲弾を背負って上がっていた道を弁当と飲み物、椅子を背負って上がっている自分、何か申し訳ない気分になる。

そういえば、ここへ来る途中、出雲駐屯地の横を通ったが、何台かの車で出かける若い自衛隊員とすれ違ったが、どの隊員も笑顔で隣同士話をしていた感じだった。彼らが暗い顔になるような日が来ないことを切に望む。

さて、頂上からは日御碕灯台が下に見える。その先には日本海。雲もいい感じだ。早速椅子を組み立ててチェアリング。

高尾山チェアリングラーメンを茹でて弁当を食べる。反対方向には十六島の風車も見える。

昼食後、少し風は冷たいが、日が差すとポカポカして気持ちがいい。ついウトウトしてしまった。

怪しい雲

2時を過ぎ、西からすこし危なそうな雲がまっすぐに近づいてきたので、下山開始。下山は40分ほどであった。途中から少し分岐した道に入り、駐車スペースの少し上に出てきた。今日も例によって誰にも会うことなく、山へ登り、下りてきた。完ソロである。有名な高尾山なら考えられないことだろうが。

ここから猪目方面へ。途中、鷹取山の標識を見つけるが、とてもここへは登るきにはなれなかった。

松江への帰りがけ、今日も温泉へ。人も少なく、とても気持ちが良かった。

吉田毛無山に登る

曇りのち晴れ

定休日。今日は久しぶりに朝、圃場に行く必要がないので、ゆっくりする。

天気予報では今日も穏やかで風もないということなので、こんな日に家にいるなんてとんでもない。

先週あたりから情報を集めていた吉田毛無山に向かうことにする。今日はここしばらく運動不足の嫁サンも同行。その意向で、広島県高野がわから行くことになった。先日のりんごのリベンジである。

普段の反省から、9時を目標に出発しようということになっていたが、実際には15分ほど遅れて出発。まっすぐに高野の道の駅を目指す。大根などやお昼のおにぎりなどを購入して、新生坊峠を目指す。途中から一車線の細い道になり、カーブも多い。対向車は来て欲しくないような道だった。幸い、一台もすれ違うことなく、峠に到着。

思ったよりも広い駐車場に車を止める。

新生坊峠地図

ここもかなり見晴らしは良い。残念ながらこの高度ではほぼ紅葉は終わり、木々は葉を落としていたが、冬枯れの雰囲気もまた良い。

準備をしてさっそく登山道に入る。この時点で11時20分。とにかく落ち葉がとてもいい雰囲気。坂もそれほど急ではなく、ゆっくりと歩をすすめる。

ヤドリギ
ヤドリギ

普段は、登山口近くはまだ植林帯だったりするのだが、この山はスタート時点から落葉樹林帯でとても気持ちがいい。しばらく歩くと、頭上に大きなヤドリギを見つけた。その先には、よく目をこらすとオレンジ色のヤドリギ。本では見たことがあるのだが、実物は初めてだ。

オレンジのヤドリギ
オレンジのヤドリギ

ゆっくり歩いて20分、毛無山展望台に到着。

目指す毛無山はかなり先に見える。ここは見晴らしがとても良い。ほぼ180度。出雲方面に広がる山々。後ろには大万木山がどっしりと居座っている。空の雲もとても良い感じで、しばし小休憩を取り周りを眺める。

更に先へ進めるが、あいかわらずとても良い感じの登山道が続く。

道脇の枝に、ヤドリギの赤ちゃんを見つける。こういうのも初めてだ。

アップダウンを繰り返し、徐々に毛無山が近づいてくる。

尾根道からは高野方面もよく見える。

最後に比較的急な坂道。昔つけられていた木の階段もずいぶん朽ちているが、これはこれで構わない。 12時過ぎに、山頂が見えてきた。山頂に近づくに連れてブナも多くなってくる。

山頂到着は12時15分。ゆっくり登って1時間というところか。

インスタントラーメンを茹でて昼食。頂上の広場は比較的広い。周りはブナの大木でいっぱいだが、落葉しているのでとても明るい。葉がある時期は展望があまりないかもしれないが。

昼食後椅子を出してチェアリング。なんと、自分の椅子を忘れてきてしまったので、嫁サンのを借りて腰を下ろす。周囲の山々や枯れた枝越しの空や雲を見ながらしばしウトウト。風は冷たいが、日差しも暖かく、とても気持ちがいい。

山頂で2時間ほどゆっくり過ごす。こういう時間はとてもいい。2時過ぎにようやく腰をあげる。

下山ものんびりと。行きがけには撮影できなかったオレンジのヤドリギも比較的近くから撮ることができた。

帰りも1時間ほどかけて駐車場に戻る。

ここからは吉田村方面へ降りていき、そのまま湯村温泉へ。

時間的に人も少なく、ほぼ貸切状態。やはりスタートが早いと何かと良いことが多い。

とても気持ちの良い休日になった。

指谷山に登る。完ソロ登山で紅葉を独り占め

曇りのち時々晴れ

定休日。昨日ぐらいまでの天気予報では一日中良い天気の様な予報が出ていたが、朝は雨が降る始末。本当に天気予報が予報になっていない。

まあそれでも回復傾向には間違いなさそうだし、この1日を無駄にするわけにはいかないので、山登りに出かける予定は変更なし。

かなり準備してきたつもりだが、それでもいろいろ阻むものが出てきてスムーズには出かけられない。

今日は圃場は行かないつもりだったが、思わぬ必要性がいくつか出てきて、出かけざるを得なかった。

今日の目的地は、Iさんが先日仲間と登ったという指谷山。ちょっと遠いが、恐らくちょうど紅葉もいいタイミングだろう。自分では紅葉を見にわざわざ出かけるという習慣はまずないが、歩きながら紅葉を愛でるというのは悪くない。

出発は9時前。途中買い物したり(ラーメンを買い忘れた為2箇所も)していて、登山口近くに到着したのは11時を過ぎていた。

指谷山登山口
指谷山登山口付近

登山口も紅葉が鮮やか。スタートは11時15分。おそらくお昼には頂上は難しいと思うが、いつもならお昼から登山開始ぐらいなので今日は早い方だ。

 

最初は軽トラなら上がれそうな林道を歩く。10分ほど歩いたら登山道入り口に。しばらくは杉林の中を進むが、下草の黄葉が広がる。

杉林の黄葉
杉林の下草が黄葉

尾根付近まで登るとカラマツも色づき始めていた。

落葉松
落葉松

ここから木地屋谷展望台へ向けて上がっていく。それほど急な道ではないがそれなりに汗ばみ、一方で風はかなり冷たいので調整が難しい。

所々で色鮮やかな木々を見ては一息つく。この頃からは結構青空も広がり始めた。

駐車場には車が2台止まっていたが、どうやら誰も歩いた様子がなさそうなので、今日はひとりかもしれない。熊に注意の札がついているので鈴はつけてきたが。

ブナなどの大きな木が大きく、ついつい立ち止まって見とれてしまう。

落葉樹も多いので、所々にヤドリギも。イエローの実がついている株も見つけることができた。

ヤドリギ
ヤドリギ

途中2箇所、ルートの分岐点があったがいずれも閉鎖されていた。帰りはこのルートを通ってみようと思っていたのだが、残念。一息入れてお茶でも飲みたいところだが、途中で温かいお茶を買っておくつもりが忘れていた。仕方なく先へ進む。

おおよそ1時間かかって木地屋谷展望台へ到着。残念ながら木々が結構繁っていて展望台という割に展望は良くない。ただ、ベンチが二つあるので昼食はここが良さそうだ。

ネットで調べた情報ではここから山頂まで5分程度とのこと。ご飯を食べた後だと腰が重くなりそうで、先に行ってみることにした。アップダウンを二つほどしたら、確かに5分ほどで到着。むしろ南側への展望はこちらの方が良かった。高野にある湖もここからよく見えた。

ここでの昼食はやはり断念して展望台へ戻る。帰りはむしろ遠い気がした。展望台は風も強く、気温が低い。まずはラーメンを作って温かいものを体に入れることにした。

風がものすごく強くて寒い上に、バーナーの火も風に吹かれる。タープ兼グラウンドシートを持ってきていたので張ろうと思うが、パラコードが短いの2本しかない。ラーメンのほか、弁当も食べるが、ものすごくお腹がすく感じだ。手が冷たくて、手袋を持ってきたはずだと思っていたのに手元にない。落としたか、そもそも忘れたかも判然としない。困ったものだ。

食事も早々に、本来ならここで椅子を出してしばしチェアリングタイムに入るところだ。だが今日はさっさと下山せざるを得ない。

例によって気温が低いと一気にスマホのバッテリがなくなる。この頃は早朝だと100%から30秒かからずに0%になる始末。先日の出雲北山で懲りたのでモバイルバッテリーを持ってきたのだが、なんとケーブルを車に忘れるというバカをしでかしてしまった。

紅葉の登山道

下山途中、尾根から一旦離れると南向きで風もなく、とても気持ちの良い場所を発見。大きなブナの木もたくさん。

登山道でチェアリング
登山道でチェアリング

今日は誰も登ってこないだろうと登山道に椅子を出してしばしゆっくりする。目を閉じていると木々から落ちてくる葉の音や熊笹の擦れる音だけが聞こえる。とてもいい気分だ。

20分ぐらいここでゆっくりして下山再開。気持ちの良い下り坂はあっという間に終わって登山口に到着してしまった。結局最初から最後まで人に会うことなく、キャンプで言えば完ソロ状態であった。

さて、先日聞いた秋冬登山の心得というラジオでは、「なんだ、当たり前のことだ」というようなことばかり説明されていたが、一つだけ実行できていなかった「2時までには下山する」というアドバイスは今日も実行できなかった。それでも3時前には下山できた。

帰りがけ、恒例の温泉に。ここから一番近いのは加田の湯だ。ネットで調べてみたら、キャンペーンで300円になっているという。よし!と思ったが、よく考えると、それは人が多いという意味もある。そこで、今まで行ったことがない、ラムネ温泉へ向かう。

案の定人は少なく、最後は一人で湯船にゆったりと浸かることができた。比較的湯の温度がぬるめなのでいつまでも入っていられる感じ。

ここからの帰りは流石に少し遠いが、これは仕方がない。それでも家に帰って5時台ならよしとせねばなるまい。

それにしても今日は忘れ物が多すぎた。何か改善策を練らないと、のちのち困ることにもなりかねない。

伊努谷峠から旅臥山に登り、声がけされる

旅伏山展望台より出雲平野

曇り時々晴れ一時雨

かなり遅めにおきたのだが、昨夕放ったらかしにして戻ったので、片付けのために圃場に行く。

一旦戻り、ごく軽く朝食。天気もなんとか持ちそうなので、アウトドアに出かけたいところだが、車の都合で同乗してでなければならず、出発がずいぶん遅くなる。

今日も例によって出雲北山近辺がフィールドになりそうなので、伊努谷峠付近からスタートすることにする。

途中、昼食を弁当専門店で購入。伊努谷峠下の林道を上がっていき適当なところで下ろしてもらう。

伊努谷峠林道入り口
伊努谷峠林道入り口。広い場所があったのでここまで乗せてもらえば良かった

しばらくは林道の砂利道を上がり、途中から木の橋を越えて登山口へ入る。

伊努谷峠林道
伊努谷峠林道
伊努谷峠登山口
伊努谷峠登山口の目印
伊努谷峠登山口
伊努谷峠登山口。木の橋を渡る

沢蟹を見つけたりするほど、登山道も道のようであり、雨が降ったら沢になるような感じ。結構小さな落石も多く、あまり歩きやすいとは言えない。

サワガニがいた

伊努谷峠手前の滝
伊努谷峠手前の滝

しばらくして沢から離れる。この頃にはかなり汗をかいていた。

ロープが張られた箇所
ロープが張られた箇所

ここからロープが見えてきたが、足元が悪い。

ヒキガエルちょっと気をつけて見てみたら大きなヒキガエル。冬眠前なのだろうか、全く動く気配はない。もう少しで踏んづけてしまうところ。そっと迂回する。

迷いかけた場所
迷いかけた場所

その先で少しひらけたところになるが、方向を見失い、GPSで何度か確認。これがあとで面倒なことになるのだが。

方向を確認してしばらく歩くと峠に到着。伊努谷峠である。ここまで40分。1時10分。もう少しゆっくり歩いても良かった。ベンチに腰を下ろして休憩。風が気持ちがいい。今日はここから東へ向かう。

少しの間アップダウンがあるものの、その先はどこかのホームページか本で読んだ通り、尾根道の散歩状態。とても気持ちが良い。

トリカブト
トリカブトの花が咲いていた
伊努谷峠〜旅伏山
伊努谷峠〜旅伏山。気持ちの良い尾根歩き。誰もいない

一気に旅臥山までいくか、途中で腰を下ろして一度昼食にするかずいぶん迷う。ひらけていたり、ベンチがあったり、見晴らしが良い場所があればそれも良いのだが、あいにくここという場所がないまま、地図で確認したら旅臥山のすぐそばまで来ていた。

旅伏山山頂
旅伏山山頂

2時前に旅臥山山頂。以前、東側から登ったことがあるので、「こんなところだっけ?」と一瞬不安になったが、展望台はもう少し先だった。

旅伏山展望台より出雲平野
旅伏山展望台より出雲平野。もうスマホのバッテリーが危なく、以降写真が撮れない。

展望台は前回登った時と同様、草が綺麗に刈りそろえられていて、「芝刈り機があるのか」と思うぐらい。ここまで誰にも会うことがなかった。

椅子を組み立て、チェアリングの準備。弁当を出して一息つく。弁当専門店の弁当はあっさりとしていて、こういう場所で食べるにはお上品過ぎた。もっとガッツリ系が良かった。物足りないので、ラーメンを茹でて食べる。

ちょうどこの頃、東の登山道から、男性が登ってきた。軽く挨拶して、ラーメン作りを続ける。さらにもう一人とても軽装の男性が登頂。ちょうどラーメンができた頃でちょっと恥ずかしいが気にせず食べる。ラーメンを食べ終わると、いつものように眠くなり、しばらく目を閉じる。風が少しつめたいが、時々射す日差しは暖かく、しばらくウトウト。

どれぐらい目を閉じていたかわからないが、まだ最初の男性はとどまっていて、しばらくしたら西へ向かって下りていった。これから次の峠などに行くとかなり時間がかかりそうなのだが。

東の登山口を目指して下山。途中、若いカップルとすれ違う。軽装だが少ししんどそう。更に下ると腰を下ろしてへばっている男性に会う。こちらはかなりしんどそうでまた昇り始められたが、大丈夫かと心配になるぐらい。

二度目だが、やはりこの道は階段が多く楽しくない。迎えの車の連絡をしたいのだが、スマホの電池も切れる寸前。非常に困る。

登山口に着き、近くのVivaを目指す。

ちょうど下校時刻、小学校の子供とすれ違った時、3年生ぐらいの男の子か女の子かわからないような子から

「お山に登りましたか?」

と突然声をかけらる。いつも、LINEなどで「◯◯町で声がけ事例発生」とかの通報を見たりするので、逆にこちらが驚き、少し慌てながらも「はい!」と返事したところ、

「楽しかったですか?」

「楽しかったねぇ」

「ながめはよかったですか?」

「よかったよ~」

と会話。こちらが、ストックをもち、いかにも山登りスタイルだったので安心したのかもしれない。嬉しい逆声かけ事例の発生だった。

連絡はなんとかつき、ギリギリで車に乗ることができた。

松江に帰る途中、例によって温泉へ。人が少ないと思ったのに案外混んでおり、特に源泉は人気集中。くたびれてその中に割って入る気力はなかった。