伝言ゲーム

曇り。朝は時々パラパラと小雨が降る。気温も低め。梅雨っぽいジメジメさが無くて楽は楽だが。

今日もいろいろ片付け作業。出雲市にある秘密(笑)の畑へ草刈りにでかける。

松江の圃場では場所の関係で植えにくいものを、使われなくなった畑の隅に植えさせてもらっている。ただ、誰も畑の管理をする者がいないので、放っておくと雑草に覆われてしまう。梅雨も後期になると雨が降り続くので、このチャンスを逃すとなかなか機会がないため、早起きして業務を片付けた上で出雲市へ向かう。

畑の所有者(嫁サンの父だ)にその旨連絡を取ったら、ついでに畑の小屋から針金を取ってきてほしいとの依頼があったと嫁サンから命令が下る。

小屋に大きい針金と小さい針金があるので、小さい方を取ってきてほしいとのこと。簡単な仕事だ。

現地に着く。すごい草である。車が通る場所が一面の草原に。ナウシカ状態だ。とはいえ、ラン・ランララ・ランランラン・・・と鼻歌を歌える状況ではないので、慎重に車を進める。

草原
金色の野に降り立つべし・・・

途中でこれ以上は・・・というところまで行き着いたので、その先は草刈り機で刈っていき、ようやく苗が植えてある場所にたどり着く。ひとつの苗はなんとか無事だが、すぐ近くに畳3畳ほどイノシシが盛大に掘り返していた。

イノシシの掘り返し
イノシシの破壊力

まあ、仕方がない。

瀕死状態
瀕死状態

もう一箇所の苗は草に覆われ、なんとか生きている程度。一株は完全に枯れていた。さて、どうしよう・・・。

トラノオ
近くではトラノオが涼しげに咲く

周囲の草刈りを一通りして休憩。後30分ほど草刈りをして昼食にしようと草刈り機のスターターの紐を引いたら「ブチッ」と切れてしまった。

「これは『もう終わりにしなさい』という意味なんだろう」と、頼まれていた針金を探して家に向かうことにする。若い頃なら頭に血が上って何としてもスターターを直そうとしたことだろう。大人になったものだ(笑)。

針金
どれを持ち帰るべきか・・・

針金、探してみるとこんなに見つかる。さらに二つ、抱えるのがやっとという太く巻かれた針金がふた巻きあった。「小さい方」というからにはそれはないだろうから、とりあえずこの中の小さめの二つを持って帰ることにする。きっとどちらかだろう。

さて、持って帰ったら、なんと、どちらも違うと言う。太く巻かれた針金の小さい方だという。結局もう一度取りに行く。

針金
抱えるのがやっとの針金(手前)が、ご所望の品だった

人を間にいれた話は当てにならないというが、今日はまさにそれだった。直接聞かない自分が悪いのだが、ひどい伝言ゲームに振り回された感じ。

結局自分の仕事は半分も終わらぬまま出雲を後にした。