CDプレイヤー修理

曇り。気温が低い。天気予報では10月中旬の気温だとか。

定休日で朝が少しゆっくり。誰にも邪魔されない時間が作れそうな模様。途中で一時中断するとなにかと差し障りがあるようなことをするのには絶好の機会が訪れた。

ここ1年ぐらい、音楽を聞く頻度が一気に減った。一つの理由はウクレレを弾き始めたからだ。手元で鳴るウクレレの音色を聴いていると、CDをかけて曲を聴くまでもなく満足してしまうからだ。ちょうど、CDを聴いたり、ウクレレを弾いたりできるような時間がおなじだからというのもある。

もう一つの理由はCDのトレーがうまく開かなくなり、ついでにCD自体のローディングも失敗することが多くなってきたことがある。聴きたい時に、すっと音楽が始まらないと、気持ちが中断してしまう。

LHH300

このCDは20代初めに購入したLHH-300という古い機器。当時15万を超えていて、バイト代を貯めて清水の舞台から飛び降りるつもりで購入したのだが、もう25年以上使ったとすればいい買い物だった。それでもと思って、ヤフオクで調べてみたら中古の動作品が8万オーバー。不思議なことだ。

ただ、このトレーの問題は長く使っていると必ず遭遇するそうなので、修理用のゴムベルトなども未だに売っているのが面白い。小さなベルト4本で千数百円するのも驚きだが。しかも、懇切丁寧に修理方法を解説しているページもある(しかも複数!)のがありがたい。

http://www.geocities.jp/shunyuuki/CDM4_36LHH.html

https://blog.goo.ne.jp/audiospacecore/e/1008d816d7936cfbc741850e61b02734

https://nack-audio.com/wordpress/philips-lhh300b/

これらのページを見て、準備をし始めたのがお盆前。ベルトも手に入れて、工具も準備。あとは時間だけ確保できれば・・・ということで今日の実行と相成った。

修理ツール

まずは紹介ページに忠実に従って分解。思ったよりも内部に埃が多く、途中で外に出してエアダスターをかけることに。

LHH300修理

ここで、問題発生。外へ出たところを母親に見つかり、車で送って欲しいとの依頼。強く断る理由もなく、そのまま運転手となる。10分ほどだったが、見事に中断させられた。

家に戻って作業再開。少し手惑いつつも、ドライブユニットを取り外し、問題のベルトを交換する段階に入る。どうやら今回一番難しいのがワイヤーの部分をきちんと巻くことのようだ。

LHH300ドライブユニット

 

LHH300ワイヤ一昔前ならば絶対に手を出さないような作業。実際、このベルト交換は2度目だが、前回は電気店に持ち込んで、莫大な費用をかけて正規代理店で直してもらった。その後パソコンの内部を開けたりするような作業を何度も繰り返したので、これぐらいの作業はあまりハードルが高くなくなった。

ピックアップも綿棒とアルコールで掃除。ピックアップを触るなんて、CDがで始めた頃ならば、絶対ご法度だったろうが、いまなら気軽にできる。

今回、トレーがうまく開かなかったのは、トレーのガイド部のグリスがなくなってギシギシになっていたためのようだ。手で触っても明らかに抵抗があったが、グリスを塗りなおしたら見違えるぐらい軽くなった。

無事にモーター部分のベルトも交換。ベルトの種類とサイズが少しどれがどれかわからなくなったが、問題なく交換できた。

今度は説明ページを逆に辿って組み直し。これは鼻歌交じりの作業だ。

電源を入れてチェック。ばっちりトレーも開閉する。CDもきちんとローディングできる。

さて、アンプに繋ぎ直して最初に聞くのは、先日購入してこのためにとっておいたPrinceのLovesexy。ジャケットがすごくてなぜか購入していなかったが、古いアルバムとはいえ、ベルトと同じぐらいの値段なのが嬉しいやら悲しいやら。いいアルバムだった。

lovesexy