遙堪越え、北山の高山に登る

遙堪峠北、高山手前展望地

晴れ。とてもいい天気。

早朝圃場で発送準備など。

今日のような日を逃す手はなく、お彼岸で出雲へ出かける嫁サンに乗せてもらって北山登山。

北山も何度か登ったのだがまだまだ歩いていないルートの方が多い。

今回は、遙堪(ようかん、ようたん)から峠に向かうルートを歩いてみることにする。その先は、登ったところで決めようと計画。

ところが、遙堪からの登山口がよくわからない。ネットにもでているには出ているのだが、場所が曖昧。少し手前で降ろしてもらって、おそらくこちら方面だろうというところへ歩いて行ったらようやく場所をつかむことができた。

GoogleMap上では、この位置が登山口になる。近くには車を停めにくい。一畑電車の遙堪駅から歩くのが良さそうだ。

遙堪越え登山口

最初は竹やぶからスタート。ところどころ竹が倒れていて歩きにくい。1、2箇所、方向がわかりにくいところもあったのだが、iPhoneのGPS地図アプリを使って正しい方向を見つける。途中からはソコソコの登り。

出雲ドーム
出雲ドーム

ところどころで見晴らしの良い場所があり、出雲ドームや出雲平野、遠くには三瓶山も見える。雲がとてもいい感じで浮かんでいる。

三瓶山

夏はごまかすような登山ばかりしていたので、久しぶりにまともな登山(とは言えない程度だが・・・)で結構息が切れる。汗も吹き出すが、風がとても気持ち良い。

遙堪峠一歩手前
遙堪峠一歩手前

ちなみにここは中国自然歩道の一部のようだが、整備されているとは言い難い。

ちょうど一時間ほどで遙堪峠へ到着。足元から逃げていく蛇がいて、みるとマムシだった。写真を撮ろうとするとこちらを向いて威嚇してくる。小さいのにさすがマムシだ。

マムシ
マムシ
遙堪峠
遙堪峠

休憩所に腰を下ろしてしばらくしたら、西から老夫婦がおりてきた。少し話をする。出雲の方のようで結構北山を登っておられる模様。弥山周囲のルートについて面白い情報をいただき、スマホに写させてもらった。

弥山付近の情報交換
弥山付近の情報交換

 

ここからどうしようかと悩んだ末、西に向かうことに。しばらく先に分かれ道があり、唐川の方へ降りるルートがあるようなので分かり易そうならそちらへ下るつもりにする。

遙堪峠西。分岐点の表示
遙堪峠西。分岐点の表示

分岐点までは10分ほどで到着。わかりやすく説明された表示があり、坂中方面へ向かうことに。途中の高山や展望地も試しに行ってみる。

遙堪峠北、高山手前展望地
遙堪峠北、高山手前展望地

展望地は崖の上だが、さすがの見晴らし。ここで昼食に。ご飯を炊き、ラーメンを茹で、パックの肉じゃがを食べる。ここでなんと、箸がないことに気づく。仕方がないので、木の枝を削って箸とする。

風に吹かれてしばし横になる。とても気持ちがいい。今日はチェアを持ってくるかどうか迷ったが、結構歩くことになったので持ってこなくて正解だったかもしれない。

遙堪峠北、高山
遙堪峠北、高山

少し戻って、唐川方面の道を下る。前回、鈴谷峠から降った時は沢沿いでなかなか大変だったので、それなりに覚悟していたが、2箇所ほど道が崩れているところはあったものの、あとはとても楽で気持ちが良い下りだった。

ツリガマ表示
ツリガマ表示

途中、「ツリガマ」なる表示があって、興味を惹かれたが、今日は無理をしないことに。

福場越し入り口
福場越し入り口に到着

2時に降り始めて、30分強で下山。この先は使われていない林道で歩きやすいことこの上なかったが、結構距離があって退屈した。

嫁サンの実家につき、シャワーをして、ビールまでいただく。良い休日だった。

正月三日の北山縦走

天台ケ峰

曇り

今日は比較的風もなく穏やかな天気。朝はかなりゆっくり起きる。少しだけ駅伝の番組を見て朝食。

山登りの準備をする。10時過ぎに出発。せっかく嫁サンの実家にいるのだから出雲北山を目指す。例によって韓竈神社のあたりからスタート。神社に向かう家族連れが1組いた。

今日はアンダー類はモンベルのジオライン。Tシャツを上に着てさらにウールのセーターとパーカ。しばらくは寒かったが道を歩いているうちにすぐに暑くなりパーカは脱いだ。ウールのキャップもすぐ汗ばんで、平坦な道を歩く間はずっと脱ぐ。

韓竈神社の奥
車が通った形跡のない道は良い

土砂崩れなどで車が入っていない道はところどころで落葉が厚く積って気持ちの良い道になっていた。この道(権現谷)を歩くのは2度目なので、すぐに登山口に着くかと思ったが、結構時間がかかる。

持ってくるのを忘れていたストックの代わりに道端にあった枝を代用にする。まっすぐで、結局下るまでとても重宝した。

平岩コース入口

途中、天台ケ峰の双子滝コースと平岩コースの目印を過ごす。天台ケ峰が目的ではないし、平岩コースは以前降りるときに大変な苦行を味わったコースなのでもちろん登らない。

鼻突峠下
鼻突峠の下

今回も鼻突峠へまっすぐ上がるルートを使う。この時点で11時。鼻突峠には10分ほどで到着。初めて登った時にはずいぶん時間がかかったように思ったのだが。

鼻突峠鼻突峠でしばらく腰を下ろし、チョコレートなどを食べる。前回はここから弥山へ向かったが、今回は東へ。とりあえず天台ケ峰方面を目指す。しばらく歩き、気がつくと天台ケ峰南峰に到着していた。

天台ケ峰 前回はここから北峰を目指しそこから降って大変な目にあった。今日はどんどん東を目指す。

ただ、もう昼になってしまったので、少し降りたところでお湯を沸かしてインスタントのカフェラテを飲む。やはりこんな時も小さなテーブルがあったほうがよかった。

腰を上げてしばらく進むと樽戸峠。

樽戸峠
樽戸峠。林道とか位置関係がいまいちわからない

今回の一つの目標はここから北へ進み谷を降りて後野へ行くルートだったが、まだ歩いて2時間。もう少し先まで行けそうだ。この少し前で、登山者とすれ違う。おじさん一人。挨拶だけ交わす。

更に進むととんでもない急な坂道。上から降りてくる男性が一人。ゆっくり待ち、挨拶する。遥堪から上がってきたという。

急な登り
急な登り。涅槃坂というそうだ。その先が極楽山というわけ。

ここをしばらく進むと極楽山。どの辺が極楽かわからない。

極楽山
極楽山の由来が知りたいところだ

ただ、今まで曇っていた空が少しずつ雲間がひらけてきた。この先で腰を下ろしてお弁当を食べているおじいさんにあった。皆ソロの高齢男性だ。正月三日から、相当山好きか他にする事がないのか。自分の姿を重ねてしまう。ここからはかなり気持ち良い道が続き、あっという間に鈴谷峠に到着。

鈴谷峠
鈴谷峠。ネットで見る写真よりずいぶん傷んでいてすぐにわからなかった。

まだ1時にもなっていないが、一旦ここで降りることにする。お腹も空いてきたし。

鈴谷峠から北へ
鈴谷峠から北へ。最初はいい感じの道

北へ向かって谷へ降りて行く道は最初比較的歩きやすく、好みの道の感じだったが、谷底へ降りてくると時々道が不明瞭になってくる。

沢を渡る
沢を渡るようになるとちょっと雰囲気が変わる

なんども沢を渡ったり戻ったり。一応テーブがあるのでおそらくここだろうという感じだが、距離が長い。

沢を渡る
渡ったほうが良いのか悪いのか、判断に苦しむ

稜線に近い方でも倒木がチェーンソーで片付けてある感じだったので全く誰も通らないというわけではなさそうだが。

沢を渡る
多分、向こう岸の方が良さそうなのだろう。里に近づくと逆に道が荒れる

特に谷底に近いところではシダが茂り、雨の後は少し歩きにくそうだ。

この辺りが、右岸と左岸で迷った

ようやく植樹された林に出てきて一安心する。

布滝
とても奇妙な滝、布滝

途中、直立した平坦な板に水が流れている奇妙な滝に出くわす。あとで調べたら布滝というんだそうだ。なるほど。パッと現れた時には人工物にしか見えなかった。真ん中におへそのような穴が空いているし。

 

結局人里に出るまで小一時間かかった。帰りの道はあまり楽しくなかった。こうやって北山も細切れに縦走して行くと楽しそうだ。

そのまま1kmほど歩いて嫁サン宅へ。お腹が空いてお昼をいただく。ビールは最高に美味しかった。そのままなだれ込むように夕食へ続き、結局結構飲んでしまった。7時ぐらいに松江に向けて帰る。