松江北山(大平山、澄水山、滝空山)に登る

曇りのち一時晴れ。

定休日。今日は早朝の圃場行きもやめてゆっくりと過ごす。

どこか出かけようと思うのだが、天気がいまひとつパッとしない。雨が降る気配はないが、晴れ間がなかなか見えない。風は弱いようなので山登りにはうってつけなのだが。

先週、下見をしていた斐川の鞍掛山にしようかとも思ったが、かなり暗そうな雰囲気。準備をしながら、ここはやはり、この冬の間に登りたいと思っていた松江の北山を目指すことにした。カブで出かけるのもいいが寒そうに思ってやはり車で出発。一度下見をしていたので、場所はすぐにわかる。普通は、島根町へ行くトンネルの入り口から上がっていくのだが、このルートはどうやら登り一本調子のようであまり楽しくなさそう。それでいままで登っていなかったということもある。

今回は、東持田町から上がった峠の、林道北山線の起点を目指す。ここからなら、東に向かえば滝空山(たきそらやま)や澄水山(しんじさん)へ行けるし、西に向かえば大平山だ。

林道北山線入り口

家からは30分もかからず到着。もちろん駐車場には一台の車もいない。東へ向かうか、西へ向かうか迷うところだが、澄水山からはすぐ下に御手洗滝という滝もあり、そこをめぐるルートもあるということなので、東へ向かうことにした。出発は12時10分。

あまり期待していなかったのだが、澄水山へ伸びる山道は整備されていて広く、とても快適。そもそも峠からの縦走なので、アップダウンもあまりない。汗もほとんどかく場所がなく、ハイキングという感じ。楽だと、つい大股になり、歩みを急いでしまう。

15分ほどで滝空山の真下に到着。ちょっと登ると山頂だが、木に覆われていてあまり見晴らしは良くない。すぐに降りて次の澄水山に向かう。

ここからの道もとても気持ちが良い道。北側につけられたトラバースの部分も多いので、夏、涼しい風を感じながら歩くのにも良さそうだ。

東持田への分かれ道
このあたり

ゆっくり20分ほど歩くと、おそらく上がってきた道の途中にあった駐車場の辺りに出るのだろう、下へ降りる分岐に出会う。

ここから更に15分ほどで、目的地の澄水山に到着。立派な看板が立っている。本当はこのルートも歩いてみたいところだ。

南側に大きく開かれており、松江市が一望できる。

宍道湖も見える。真ん前は自宅方面。双眼鏡を取り出してみるが、津田小学校しか確認できなかった。

ここで昼食。出る前に、本当に何もなくてご飯に漬物、少しの惣菜だけ詰めてきた。これとラーメン。さらに生卵を持ってきたので目玉焼きを作ってのせる。ちょっと焦げたが。

昼食後、チェアリングタイムにするが、太陽はなかなか顔を出さないし、北側からの風が冷たく、短時間で断念。腰を上げる。

御手洗滝の入り口まできたが、この寒いのに滝・・・という気分にならず、元きたルートを戻ることにした。

帰りも同じようなタイムだが、楽な道なので鼻歌混じり。途中、日本海も見えるところがあった。

ウオーキングのつもりで歩をすすめる。帰りは30分ほどだった。

時間は2時半。さて、どうしようか。大平山も十分行ける時間だが、もったいない気もする。だが、ここから鞍掛山はやはりちょっと遠すぎる。大平山でコーヒータイムにすることに決定。ごく必要な荷物だけにして、軽い荷物で大平山を目指す。

地図で確認していたが、やはりこちらは少し山登り的な感じが強く、アップダウンもそれなりにある。

階段も多いが、こちらもとても整備されていて歩いていて気持ちが良い。ついこの間切られたと思われる木もあったりした。管理されている方にはとにかく感謝である。この場所でしか感謝が伝えられないのが残念なほどだ。

上を見上げると、落葉した木々の雰囲気が、中国山地の尾根を歩いている気持ちにさせてくれる。家から30分ほどでそんな気分になれるのはありがたい。

こちらはうっすらと汗ばむほどだったが、それでも20分強で山頂に到着。ちょっと山登りしたい時にはいい登山道だ。山頂からの眺めは、澄水山よりも西側がよく見えた。

残念ながら日本海側については木々に遮られてはっきりとは見えないので残念。

ただこちらでは徐々に太陽が顔を見せ始めたので、コーヒーを飲みながら十分にチェアリングを楽しむことができた。

4時前になったので片付けて出発。帰りも20分ちょっと。

枯れ枝と空がいい感じだ

結局、今日も完ソロだった。

まだ日が高いので、温泉に向かい、汗を流した。

幡屋三山縦走

チェアリング

曇り一時雨。

体育の日。体育の日は今年で最後だという。来年からはスポーツの日だというが、なんだそりゃという感じだ。早朝少し遅めに圃場へ。今日は祝日でスタッフが休みのため、発送準備など。

朝食に戻り、天気が良さそうなので近所の山へ出かける準備をする。あまり遠かったり、標高高めだと寒そうだし、かつ、いままで登っていないところということで、幡屋三山と呼ばれる馬鞍山(丸倉山)・大平山・八重山(八十山)へ向かうことにする。今日は山でチェアリングもしたくて、椅子も持ってゆくことに決定。上では少し暖かいものが欲しいので棒ラーメンを持参。

10時前に出発したら、宍道湖が見えはじめたころ、雨が降り出した。一時的だろうと思っていたのに、ずっと降り続く、雨雲の流れを見ようとネットで確認すると、どうやら主に宍道湖周辺に降っているようで、南の方に雲は少ない。少し待つと回復に向かいそうという様子。とりあえずこのまま向かうことにした。

54号線から登山口を目指す。普段近くはバタバタ通っているのだが、この道は通ったことがない。大きな看板があったのですぐに登山口はわかる。車を止めると周囲はイノシシかなにかに荒らされたあとがひどい。

丸倉山登山口
丸倉山登山口

車に雨具は積んでいたのだが、今後は回復するとの見込みで持っていくことはやめる。ゲイターも一度手に取ったが、戻した。これが大きな失敗だった。

丸倉山へ登り始たら、一時的に日が差したのでこれはよいと歩を進める。

丸倉山登山道から南西
丸倉山登山道から南西方面

道端にはキノコがたくさん顔を出していた。

きのこ道の雰囲気はとても良い。階段もないし、落ち葉が適度につもって心地良い。「こんにちわ」と次々挨拶が必要なこともないので静かに楽しめる。ただ、鈴は持ってきておいた方がよかったかも。

丸倉山登山道
登山道の雰囲気は好み

ところが、頂上まで200メートルというところで雨が降り出した。一時的だと思ったのに、これがかなり本格的に。いまから車まで戻ったらもう上る気力はなくなりそうだと、そのまま頂上を目指す。頂上についても雨は止まず、宍道湖方面を見ても雲ばかりが広がる。

丸倉山から宍道湖方面
丸倉山から宍道湖方面

仕方がないので、小休止の後次の大平山を目指す。南側は木が伐採されていてひらけているのだが、ものすごい急な下り。トレッキングポールを持ってきておいてよかった。あとで確認したら、ちょっと道がずれていたようだが、おそらく似たり寄ったりだったろう。

降り切って鞍部にでると、すぐに林道に出る。ここで少し方向を間違える。アキチョウジがたくさん咲いている。

一旦引返して、しばらく歩いて大平山の登山口に。ここからがひどかった。

笹やカヤがひどく伸び、ここしばらく登った人がいないような感じ。高度をあげていくとどんどんひどくなり、しかも雨も降りだす。靴は大丈夫なのだが、パンツはかなり濡れてきた。しかも草のつゆが着くのでなおさら。トレッキングポールで避けながら進むがそれでもどんどん濡れてくる。雨も強くなるが、ここで引き返す気にはなれない。特に木が無くてひらけたところは草が伸び、背丈ぐらいになっている。

先日の上高地の1日雨の中の歩行としんどさでは似たり寄ったりだ。僕に取ってはアドベンチャーレベル。泣きたくなるような気持ちでようやく山頂に着く。

大平山頂上
大平山頂上。長時間いても意味がない荒地

予め調べておいたが本当に見晴らしはない。すぐに次の八重山にすすむ。しばらくするとやや道はひらけてきて、降りるのはまずまず楽だった。すぐに降り口までたどり着く。ここから八重山はすぐ。歩いて数分だ。

八重山の山頂でようやく宍道湖と松江の街並みが見えてきた。

八十山頂上
八十山(八重山)頂上

このさき、林道を進むと、途中で東屋があるというので、そこで昼にしようかと思ったが、この時点で既に12時半。天候も回復してきたので、南側に行ってみると駐車場になっていて、ひらけて気持ちが良さそう。ここでお昼にすることにした。

ロープを持ってきたので濡れたTシャツや帽子、パンツ、手ぬぐいを干す。タイツ姿だが、誰もいないし、こんなところまで上がってくる人は今日はいないだろう。

物干し
立木にロープを張って物干し

モンベルのジオラインのタイツとアンダーシャツはこんな時にとても助かる。一枚でも全く寒くない。暖かい昼食をとりしばしゆっくり。雲は厚いが、徐々に奥出雲方面の視界も開けてきた。チェアに座り、ゆっくりと時を楽しむ。

八十山から奥出雲方面
八十山から奥出雲方面
チェアリング
まずまずのチェアリングタイム

服も乾いてきたし、着替えてそろそろ片付けようとしていたら、奥遠所からの林道を上がってきた軽トラが近づいてきた。コーヒーを飲みに上がってきたというおじさんだった。軽トラなら上がれる程度らしい。丸倉山方面からはとても無理なようだ。

桃花アキチョウジ

アキチョウジと桃花アキチョウジ
アキチョウジと桃花アキチョウジ

すこし会話をして林道をくだる。林道を下がり始めた頃に桃花のアキチョウジ。野生でみるのは初めてだ。林道はアップも少しあったが、それほど辛くはない。ただ、結構距離はあった。ゆっくり散歩気分で荷物が少なければ楽しいだろう。

ネットでの地図やGPSも見ながらだが、少し混乱させられつつも、無事登山口にもどる。せっかくなので一回りして奥遠所地区からの登り口も確認してから帰路につく。

なかなかくたびれたが、こんなに近場で冒険気分を味わえたと思えば、濃厚な登山となった。

真山へ山登り

朝から風もなく、穏やかな1日になりそうな気配。

休日だが、冬のこんな日に家にいるのはもったいないと、山登りに出かけた。

山登りといってもハイキング程度なのだが。

昨年からずっと行く機会を狙っていた松江の北にある大平山へ向かう。

橋北はやはり雪が多く残っている。登山口に到着したが、場所的にまだ雪がたくさん残っている。昨日ぐらいのだろうか、雪の上に登山者の足跡は残っているが、今日は雪を想定した準備をしていなかったので、後ろ髪を引かれる思いで断念する。

どこかもっと登りやすい山は・・・ということで、テクノパークの裏の真山へ向かってみる。何人かのお客さんからも聞いている山だし、とりあえず登山口までやってきた。

先ほどよりもずいぶん雪は少なめ。まあ、登ってみようということになる。

時々参考にしている「中国地方の登山紀行 法師崎のやまある記」でも紹介されている通り、勾配も楽でゆっくりと登れる。途中、鉄塔の足元で短い休憩。和久羅山と嵩山のつらなりからできる「寝仏」が目の前だ。

寝仏
右が顔。寝仏

周囲の山も、北斜面にはまだまだ雪が残る。

北側山腹
北側山腹には雪

まだ2月だものなぁ。だけど登山道には雪が少なめ。整備も行き届いている感じでとても歩きやすい。雪で折れた枝なども丁寧に片付けてあった。そういえば、今年初めての山登りだ。今年のスタートとしてはちょうどよさそうだ。

真山登山道
歩きやすい登山道

特にきつい登りもなく、45分ほどで山頂に到着。松江が一望でき、宍道湖もみえる。反対側の樹の間からは中海も見える。天気が良ければ大山も見えるだろう。ちょっと運動したいとか、山登りしたいけれど遠出するのも億劫というときにはちょうど良い感じの山だ。

真山山頂
真山山頂から市内をみる

ちょうど正午だ。ラーメンとペンネ(トマトソース)で昼食。ダブル炭水化物。

山頂も風がなく、穏やかである。食事が終わってくつろいでいたら登山者の男性があらわれた。登山というよりは何も持たず、軽装。シューズも運動靴だ。どうやら運動にこられたという感じ。この先の周回ルートについて教えてもらう。この方は鳥の子山まで歩いて引き返してくるという。

最初は山頂までで引き返すつもりだったが、この方の話を聞いて、もう少し先の鳥の子山まで向かうことにした。

鳥の子山山頂
鳥の子山山頂

真山までよりも道は荒れていたが、おおよそ、30分ほどで山頂に到着。さらに、上記サイトに載っている谷に下りるルートでぐるっと回って帰ろうとしたのだが、谷側は雪が多く断念した。

行きは楽だったが、鳥の子山から真山山頂まではとても遠く感じた。今回、一番しんどい箇所だった。真山山頂で一休みして下山。下山はとても楽だった。