大根おろし器

さすがに「物欲ナシ男性が「これは買って良かった…」と納得した買い物」とまでいわれると気になるものだ。

大根おろしは好きだが、家に二つある大根おろし器はいずれも使っていてあまり楽しくない。ひとつは陶器製でずっしりとしているが、刃(ギザギザ)の部分も陶器なので大根おろしとしての性能はイマイチ。たくさんおろそうとすると思いも寄らないほど時間がかかってうんざりする。先日の、「豚バラカリカリ大根おろしかけ丼」を作る時も大変だった。

もう一つはよくある安物のプラスチックの薄いもの。ちょっとだけおろすには良いかもしれないが、大量に作る気にはとてもとても。

もちろん、一番活躍するサンマの時期にも大根おろしが気楽に作れないのは残念だし、普段の料理でもなにか大根をおろす作業がネックになっていた。

大根おろし器
キャッチフレーズに嘘偽りなし!

そこでこんな記事を見ると、動かされても仕方がないのではないだろうか。

ということであまり迷わず購入。

「貝印」といえば刃物、という印象である。ところがプラスチック製。確かにかつては「おろし金」というぐらいで、金属製だったから当時から作っていたのだろうか。

さて、実際の使用感は「素晴らしい」の一言。隅々まで行き届いた設計といい、文句のつけようがない。

大根おろし器

試しにリンゴをすってみたのだが、あっという間に一個のリンゴがすりりんごに変わってしまった。

中央が微妙に盛り上がっているのとおそらく刃の角度などにもよるのだろう、こんなにスムーズに摩り下ろせていいものだろうか・・・という具合だ。

きっとものすごく設計、試作、検証を繰り返したのだろう。製作された方に拍手を送りたい。

大根おろし器
目立たないがこの滑り止めが良い働きをする

なんか、この大根おろしを使いたいがために、この秋は大根をたくさん育てたい気にもなってきた。そう思わせるほどのこの大根おろし器。恐るべしである。

今日の一品 「豚バラカリカリ大根おろしかけ丼」

先週、豚丼が食べたいという子供のリクエストを聞いて作った

「豚バラカリカリ大根おろしかけ丼」

きっかけはネットを見ていて、「物欲ナシ男性が「これは買って良かった…」と納得した買い物」という記事が目に入ったことから始まる。

記事としては、優れた大根おろし器を手に入れたという話だったのだが、その中で出てきたのが、『美味しんぼ』の「安上がりで美味しい食べ物自慢大会」に登場した「豚バラカリカリ大根おろしかけ丼」であった。

子供は、いい年をしてまだ大根おろしが苦手なようだ。まあ、自分も昔あまり好きではなかったので気持ちはわかるが、大根おろしを食べさせたいという気持ちもあってこのレシピとなった。

本当は、『美味しんぼ』第96集を購入して、漫画を読んだのちに作ると尚更おいしく感じるものだが、当日のことだったので、ネットでレシピを見つける。

参考にさせていただいたのは

【再現マンガめし】第二弾!美味しんぼ・山岡士郎の豚のバラ肉丼!

豚バラを小さめに切り、フライパンでカリカリに炒めたものをご飯にのせ、大量の大根おろしをかけて醤油をかけてまぜるという、説明しても一行で足りてしまうような料理だ。

実際やってみると、案外時間がかかる。大根おろしを作るのがまず一苦労。ここはやはり、上記の大根おろし器を手に入れるべきだろう。

そして、豚バラを加熱して、豚バラ自身から出る脂でかりかりに炒めるのだが、これもかなり時間を取る。それよりも、「こんなに脂が出るんだ!」という驚きの方が大きかったのだが。

味はなるほど!子供も美味しいと言って食べてくれたが、「安上がりで美味しいけれど、時間はかかる」メニューだった。

余裕があるときにまた作ってみたい。