猿隠山に登る

晴れ。風もなくとても穏やかな1日。定休日でありがたい。

定休日だが、一応圃場へ向かわなくてはならず、残念。圃場ではストーブに火をつけてお湯を沸かしておく。

一旦帰り片付けなど。今日のような日に出かけないのはバチが当たる。ということで行き先を検討。ネットを見ていると昨日でも1000メートル前後の山はもう積雪。とても雪を踏みしめて歩くほど元気はないし、今日は嫁サンも同行。もう少し標高の低い山を目指すことにした。

候補としては、前々から行ってみたかった吉田町の兜山、広瀬の奥の猿隠山、大東の大日山、京羅木山あたりがあがってきた。

いろいろ検討した結果、縦走歩きが楽しめそうな猿隠山に決定。10時に出発する。

なかなか登山口の峠がわかりにくい感じだったが、ちょうど11時半に登山口に到着。天気は最高だ。

スタートから少しはロープがかけてあるような妙に急なアップダウンがあるが、植林帯を超えると、それ以降は比較的穏やかな登りくだり。

それでも額には汗が滲む。つめたい風がとても心地良い。木々も落葉樹に変わり、足元に積もった枯葉がとても気持ちがいい。

ネットや登山情報本によるとそこそこ荒れているような印象があったのだが、とんでもない。かなり広く笹が刈られていてとても快適な登山道。控えめにつけられた木々の名前のプレートも新しい。とても気分良く歩ける。

とはいえ、尾根道も周囲の木々がしっかりあるので、葉が茂っている時期は見通しがあまり良くないかもしれない。自分にとってはこのシーズンはベストだったと思いたい。もちろん、早春も悪くないと思うが。

東は大山、弓ヶ浜、美保関、枕木山、その向こうに日本海、松江市外、出雲北山まで見える

山頂に到着したのは12時20分。ここも綺麗に刈り払われていて、北西~北東の見晴らしは抜群。

少し北の方に降りていく道があり、そこを進むと大山も綺麗に見える。今日はおそらくあまりチェアリングに向いていないとおもって背の高いチェアのかわりにクレイジークリークの椅子を持ってきてしまった。とても残念だ。

それでも腰を下ろして昼食。例によってラーメンを作る。今日は嫁サンも同行しているので、おにぎりや卵焼きなどもあり、食がすすむ。

先日登った三郡山も西方面に
大山

ちょうど1時間ほど休憩して、西に向かって重装してみようということになった。

猿隠山から牛の首山までおよそ1.5km。それほどアップダウンがなければ行って帰れるのではないかと思われる。案の定、とても歩きやすい気持ちの良い稜線歩き。誰もいないのがなお気持ちが良い。汗ばむというほどでもなく、30分ちょっとで牛の首山に到着。 ここでコーヒータイムとなる。ちょうど良い。

牛首山山頂。視界はほとんどない。陰には雪が残っていた

ここから猿隠山に引き返すが、先導をつとめた嫁サンが妙にスピードをあげたため、猿隠山に到着した時はずいぶん汗をかいていた。ここで、3時過ぎ。

 

ここから登山口まではゆっくりと滑らないように歩を進める。ちょうど40分で登山口に到着。結構歩いた感じだが、疲れは少ない。

それにしても、とても良い山だった。ネットでもあまり出てこないし、それらを見てもあまり登って見る気を起こさせなかったのだが、時期を選べばかなり楽しんで歩けるように思う。本当に登山道を管理しておられる方々には感謝である。

南へ降りて、斐乃上温泉という案もあったが、結構距離がありそうで、北に降りて西進、いつもの湯村温泉を目指す。今日もとても湯の温度が快適。しかもきている人も少なめでとっても快適な風呂となった。

剣山へ登る

曇り時々晴れ。気温は少し低め。

定休日だが、早朝圃場で発送準備と片付けなど。

今日も山登りには良さそうな休日。どこへいくか決めかねていたが、嫁サンの判断で新見・明智峠の上にある剣山へ向かうことに決定。

出発は10時前。下道をゆっくりといくことにして、9号線で米子まで。そこから花回廊の西側を通り、山道を抜けて根雨へ到着。ここから嫁サンのナビにしたがったのが大間違い。一本西の道を進んでしまう。しばらくしておかしいことに気付いてまた根雨までもどる。四十曲峠と同じ方向へ向かってしばらくして右折。この道はほとんど通ったことがないのでわからなかった。嫁サンは何度も通ったところらしいのだが、昔の記憶は曖昧だ。

明智峠を上り始めると左側に大山が見え始める。しばらくして明智トンネル。工事中である。登山口と駐車場はトンネルを出てすぐのところだが、工事車両が駐車していないか不安になったが、不安は的中。現場事務所のプレハブまで設置してあって駐車場所がとても限られていた。誘導員のお兄さんに留めていいか訊ねたら、気持ちよくOKしてくれた。

剣山入り口
明智トンネル南側出口付近の剣山入り口

準備をして出発。この時点で12時前。予定では11時過ぎには登山開始という感じだったがまあしかたがない。

最初は雨の後でしめった作業道を登る。コンクリートで舗装されているが、あまり車が上っている感じはない。

10分ちょっとで作業道から山道に入る。

途中から山道に入る。どうやら上に中電の鉄塔があるようで、その管理道を兼ねているようだ。

剣山の階段

そのため比較的上りやすい。また、ときどき登っている人もあるようだ。実際ネットにも先週あたり登っている人の記録があった。

3分ほどで三日月山との分岐。名前に惹かれるが、あまり展望はないとのことで今回はパス

しばらく登るとその鉄塔に到着。

真下をくぐるかたちで通り抜ける。その先からまた普通の登山道となる。ここから先は笹が少し前に刈られたようで道も歩きやすい。

管理しておられる方々に感謝である。すぐに稜線に辿り着き、とても気持ちの良い山歩きになる。しばらくは展望が少なかったが、途中から大山が見えるようになり、「ここが山頂か?」と思えるようなひらけた場所に来る。ただ、登山道はまだ続いているので、もうしばらく歩くとすぐに山頂。

剣山頂上

本当に360度ひらけている。今日は他に登山者もいないので一人(二人)じめである。

南側に花見山

早速弁当を広げる。おにぎりや簡単なおかずと、ラーメンをゆでるという毎回定例のメニューだが気持ちが良い場所での昼食はとてもおいしい。時々日差しがさすとまずまずあたたかい。

昼食後、椅子を出して大山を望むチェアリング。残念ながら大山の山頂は雲に覆われていて最後まで見えなかった。スマホで地図を確認すると左側には結構大変悩まだと言われる宝仏山。

たぶん毛無山

向かいには毛無山だろうと思われる山が見える。南側には花見山が見えるが、こんなところだったっけと思わせる。(あとで国土地理院の地図で確認すると位置関係がはっきりした。人間の感覚はあてにならないものだ)

しばらくいると案外寒さが気になり、2時過ぎに下山開始。ゆっくり降りて1時間弱で車に到着する。帰りがけは、南側の道を通ったら、コンクリートの作業道がかなり長くてあまり楽しくなかった。

登山が終了して、新見方面へ降りたところにある温泉へ。800円と少し高かったが、ホテル併設の温泉なので仕方がないだろう。大浴場はとても広く、広い庭の中にある露天風呂からさっき登っていた剣山が見える。なかなかいいものだ。

温泉から見た剣山
温泉から見た剣山

帰りは根雨から米子方面へ旧道を通ってゆっくりと松江に向かった。

稗原要害山(戸倉城跡)へ登る

早朝圃場へ。いくつか準備することがあったので、定休日だが致し方ない。戻ってごく軽く朝食。

今日は風もないので、山登り日和。昨日から検討していた稗原要害山へ向かうことにする。スタートが少し早いので、昼食をどうしようかとずいぶん迷う。いつもは頂上で昼食を取るのだが、今日は案外降りてきても昼前ということもあり得る。

それでもと、コンビニでカツ丼を購入。登山口へと向かう。どうもこのあたりはあまり縁がない土地なので、土地勘もなく、ナビに頼るしかない。

稗原要害山(東側駐車場から
稗原要害山(東側駐車場から

最初、標識に沿って到着した駐車場は事前に調べていたところとずいぶん違う。一台車も止まっている。月曜日には珍しく登山者がいるのだろうか。

一旦戻って本来の駐車場を探す。結局、向かい側の大袋山の駐車場に止めて歩くことにする。すぐ目の前に目指す稗原要害山が見える。案外低そうだ。

稗原要害山(大袋山の駐車場から)
稗原要害山(大袋山の駐車場から)

本来の登山口にもちょっと迷って到着。

ここからだと、200メートルの登り。大したことはなさそう。スタートは杉林。北側なので暗い。

その後、竹林も混ざり、徐々に自然の山らしくなってくる。登山道ははっきりしているし、所々削って踏段も作ってあるので歩きやすいが、あまり展望は良くない。それでも、あまり手が入っていない登山道はそれなりに楽しい。

山をぐるっと回るように歩いていくが、終始上り。

ところどころにはロープも渡されている。ストックを持ってきておいて正解だった。その後も案外急な上り坂が続き、「これは結構大変だ・・・」と思い始めた頃、急に周りが明るくなり頂上に到着。実際には30分かからなかった。

それでも、汗が出た体を爽やかな風が心地良く覚ましてくれる。早速椅子を出してチェアリング。

本来ならここで弁当というところだが、まだ昼にはやはり早い。ドリンクで喉を潤す。

しばらく雲を眺めたり、周囲をゆっくりと見渡す。南側からは下の方の集落が真下に見え、止めていた車も見えた。

稗原要害山頂上から南西
稗原要害山頂上から南西。大袋山

西側には大袋山。いつかまた登ってみたい。周囲を紹介する看板。聞き慣れない山が書いてある。「鳥巣見山」とある。

後で調べたらネットにも載っていなくて不思議だったが正しくは「烏巣見山」だった。

稗原要害山頂上岩場から南を望む
稗原要害山頂上岩場から南を望む

少し西に降りたところに、岩場があり、なかなかいい眺め。しばらく滞在して下山。下山はたった15分ほどだった。

歩いて駐車場に戻り、出雲方面へ向かう。

昼食はやはり山の中で。ただ、風が少し冷たく、しばらくして車に戻る。少し昼寝をしてゆっくり過ごす。

夕方、頼まれていた花の木の収穫。山では杏(?)の花が咲いていた。

収穫自体は、15分ほどで終わり、収穫物を携えて嫁サンの実家へ。お茶を入れてもらい、いただいて失礼する。帰りがけに温泉。今日は人が少なかった。ゆっくり浸かって帰る。

大平山、笈山(出雲市乙立町)に登る。今日も完ソロ

曇り時々晴れ。天気予報ではもう少し穏やかな天気になる感じだったのだが、案外東風が強い。

今日は定休日。圃場に行くこともやめて、朝はゆっくりと読書。それでも、そのまま家にいることはもったいない。

残念なことに、今日もどこへ行くのかの予定があらかじめ立てられていなかったので、とりあえず荷物一式を持って西へ向かうことにした。この頃、東方面が多かったのと、南方面は、今日は気温的に厳しいのではと考えたため。

途中で簡単な昼食を購入。飲み物も若干。道の駅で一度車を止めて、向かう場所を再度検討。最初、出雲市乙立町の「二つ丸」にしようかとおもうが、ネットを見ていたら、そのすぐ横にある「大平山」というのが目についた。あまり聞いたことがないが、地図を調べると、南斜面を上がっていくような登山道。気温も低いので、その方が良さそうだと、この山に向かうことにする。

乙立町からは町道が伸びているが、「冬季通行止め」の表示もある。行けるところまで行ってみようと先にすすむ。道は荒れているが、なんとか登山口近くまできたが、肝心の登山口がよくわからない。二つ丸の登山口もすぎ、どうやら周回ルートの反対側の登山口(笈山の登山口)の先まで来てしまった。

大平山北側登山口(笈山登山口)
大平山北側登山口(笈山登山口)

仕方がないので、予定とは逆のルートで登り始める。スタートはすでに2時前。

登山口の表示もないし、一応木にはテープも巻いてあるのだが、登る人が少ないせいか、踏み跡もかなり怪しい。

その代わり、テープに加えて、樹木に黄色いスプレーで目印がつけてある。これを頼りになんとか登っていくが、いずれにしてもあまり歩き良いとはいえない。倒木も多いし、あまり楽しくない。GPSがなかったら、安心して歩くことも難しいぐらいだ。少なくとも自分のレベルでは。

途中、北側を望むと、出雲方面が見える。ところどころで馬酔木の花が咲き、微かに香りが漂ってくる。

歩きにくい登山道をしばらく歩く。おそらく笈山の山頂と思えるところへ到着。あまり展望はない。

登山口から30分ほど歩くと、それでも、いくつかのピークを超えて一つの分岐点に来た。

展望地と大平山への分岐。目印の文字が消えて見えない

どうやらこの先が展望の良いところになるようだ。さらに進む。

相変わらずテープとスプレーだけを頼りに向かうこと十分弱。

展望地の石の塊

ようやく展望台へたどり着く。てっきり出雲方面が開けているかと思いきや、乙立地区を眼下に望む岩の上だった。

しかも、大岩の隙間を通り(実は反対から簡単に回り込めたが)、岩によじ登らないといけない。ただ、流石に見晴らしはすばらしい。乙立の街が眼下に見える。

ちょっと怖い感じもあるが、この上で、かなり遅い昼食にすることに決定。

気温が低いのかラーメンがなかなか茹だらない。その上にスーパーで購入したカツ丼。普段なら絶対食べないハイカロリー食だが、今日は問題ないだろう。

本来ならここで、チェアリングとなるのだが、岩山の上で、なんとも落ち着かない。仕方がないので、本来の大平山を目指して、そこにいい場所があればチェアリングしようと考える。

これから向かう大平山

ここから分岐点までは10分かからずに戻れた。

さらに、分岐点から大平山までは、比較的快適な登山道が続く。その代わり一気にテープの数が減る。ただ、迷うようなことはない。

大平山山頂

20分ほどで山頂に着くが、展望は全くない。仕方がなく、下山開始。峠部分まで降り、そこから下山道を進む。

しばらくはとても快適な道だったが、笹が出てくるとやや歩きにくくなる。それでも、こちらはすこし笹刈りがされているようだ。

道路側から見る南側の登山口。テープがたくさん巻いてある。向かい側にソテツの木がある

下りなので、それほど時間はかからず登山口に到着。おおよそ30分だ。登山口のところは川を渡る必要があった。標識もないのでわからない。

もちろん今日も完ソロ登山。登る人があまりいそうにないので当たり前か。階段もなく、標識もごくわずか。人工物はとても少ないのでそう言うのが好きな人にはよさそうだ。積極的に進めるわけではないが。

ここから5分ほどで、二つ丸の登山口前に来た。峠を越えると車を止めたところに戻った。

帰りは例によって温泉へ。今日は人が多かった。