始めてしまえば

出雲通信

曇り時々雨。

早朝、圃場へ行き今日の準備。朝食と事務仕事を片付けに一度帰ってから大東の庭仕事へ向かう。

大東への途中もずっと降ったり止んだり。覚悟を決める。庭師のMさんが言うように、雨の中でも始めてしまえばあとはなんとかなるものだ。

現場へ着くと既にガーデナーのKさんは到着して作業にかかっていた。

その後も降ったり止んだり。まず一番手強そうな、枯れてしまったアカシアの抜根を行う。枯れたとは言ってもまだ根はしっかりしていて手首ぐらいの根もあり、ノコギリを使いながらの作業だったが、それほどかからず掘り出せた。

抜根したアカシア

下に向かう根が少なかったのも幸いした。それが枯れた理由でもあるかもしれないのだが。植えたときは手のひらに乗るような小さな苗だったのだが、いつの間にか背丈を超し、3メートルぐらいになり・・・。毎年春には鮮やかな花を咲かせてくれたのだが、最後は去年の寒波でダメージを受けて枯れてしまった。それでも自分が植えたものを自分で片付けができるというのは悪い気はしない。きちんと洗って磨いて玄関の飾りにでも・・・というのは冗談だが。

後に植えるものも既に決まった

午前中はバラの誘引をしたりして終わる。昼食後、午後も剪定や移植など。午後はずいぶん天気が回復して助かる。空の明るさが午前中とは明らかに違うし、日が差さなくても遠くの空に青空が見えるだけでも気分が違う。

4時過ぎに片付け。ここで、海潮温泉にでもつかって帰れれば言うことなしなのだが、そういうわけには行かず、涙を飲んで松江に戻った。

昔ずいぶんお世話になった出雲のKさんからお便りが届く。サンプルでいただいた「出雲通信」、見たような(実際に見たことのある)風景だったりするのに、また別の場所に見えたりするので不思議だ。

出雲通信