指谷山に登る。完ソロ登山で紅葉を独り占め

曇りのち時々晴れ

定休日。昨日ぐらいまでの天気予報では一日中良い天気の様な予報が出ていたが、朝は雨が降る始末。本当に天気予報が予報になっていない。

まあそれでも回復傾向には間違いなさそうだし、この1日を無駄にするわけにはいかないので、山登りに出かける予定は変更なし。

かなり準備してきたつもりだが、それでもいろいろ阻むものが出てきてスムーズには出かけられない。

今日は圃場は行かないつもりだったが、思わぬ必要性がいくつか出てきて、出かけざるを得なかった。

今日の目的地は、Iさんが先日仲間と登ったという指谷山。ちょっと遠いが、恐らくちょうど紅葉もいいタイミングだろう。自分では紅葉を見にわざわざ出かけるという習慣はまずないが、歩きながら紅葉を愛でるというのは悪くない。

出発は9時前。途中買い物したり(ラーメンを買い忘れた為2箇所も)していて、登山口近くに到着したのは11時を過ぎていた。

指谷山登山口
指谷山登山口付近

登山口も紅葉が鮮やか。スタートは11時15分。おそらくお昼には頂上は難しいと思うが、いつもならお昼から登山開始ぐらいなので今日は早い方だ。

 

最初は軽トラなら上がれそうな林道を歩く。10分ほど歩いたら登山道入り口に。しばらくは杉林の中を進むが、下草の黄葉が広がる。

杉林の黄葉
杉林の下草が黄葉

尾根付近まで登るとカラマツも色づき始めていた。

落葉松
落葉松

ここから木地屋谷展望台へ向けて上がっていく。それほど急な道ではないがそれなりに汗ばみ、一方で風はかなり冷たいので調整が難しい。

所々で色鮮やかな木々を見ては一息つく。この頃からは結構青空も広がり始めた。

駐車場には車が2台止まっていたが、どうやら誰も歩いた様子がなさそうなので、今日はひとりかもしれない。熊に注意の札がついているので鈴はつけてきたが。

ブナなどの大きな木が大きく、ついつい立ち止まって見とれてしまう。

落葉樹も多いので、所々にヤドリギも。イエローの実がついている株も見つけることができた。

ヤドリギ
ヤドリギ

途中2箇所、ルートの分岐点があったがいずれも閉鎖されていた。帰りはこのルートを通ってみようと思っていたのだが、残念。一息入れてお茶でも飲みたいところだが、途中で温かいお茶を買っておくつもりが忘れていた。仕方なく先へ進む。

おおよそ1時間かかって木地屋谷展望台へ到着。残念ながら木々が結構繁っていて展望台という割に展望は良くない。ただ、ベンチが二つあるので昼食はここが良さそうだ。

ネットで調べた情報ではここから山頂まで5分程度とのこと。ご飯を食べた後だと腰が重くなりそうで、先に行ってみることにした。アップダウンを二つほどしたら、確かに5分ほどで到着。むしろ南側への展望はこちらの方が良かった。高野にある湖もここからよく見えた。

ここでの昼食はやはり断念して展望台へ戻る。帰りはむしろ遠い気がした。展望台は風も強く、気温が低い。まずはラーメンを作って温かいものを体に入れることにした。

風がものすごく強くて寒い上に、バーナーの火も風に吹かれる。タープ兼グラウンドシートを持ってきていたので張ろうと思うが、パラコードが短いの2本しかない。ラーメンのほか、弁当も食べるが、ものすごくお腹がすく感じだ。手が冷たくて、手袋を持ってきたはずだと思っていたのに手元にない。落としたか、そもそも忘れたかも判然としない。困ったものだ。

食事も早々に、本来ならここで椅子を出してしばしチェアリングタイムに入るところだ。だが今日はさっさと下山せざるを得ない。

例によって気温が低いと一気にスマホのバッテリがなくなる。この頃は早朝だと100%から30秒かからずに0%になる始末。先日の出雲北山で懲りたのでモバイルバッテリーを持ってきたのだが、なんとケーブルを車に忘れるというバカをしでかしてしまった。

紅葉の登山道

下山途中、尾根から一旦離れると南向きで風もなく、とても気持ちの良い場所を発見。大きなブナの木もたくさん。

登山道でチェアリング
登山道でチェアリング

今日は誰も登ってこないだろうと登山道に椅子を出してしばしゆっくりする。目を閉じていると木々から落ちてくる葉の音や熊笹の擦れる音だけが聞こえる。とてもいい気分だ。

20分ぐらいここでゆっくりして下山再開。気持ちの良い下り坂はあっという間に終わって登山口に到着してしまった。結局最初から最後まで人に会うことなく、キャンプで言えば完ソロ状態であった。

さて、先日聞いた秋冬登山の心得というラジオでは、「なんだ、当たり前のことだ」というようなことばかり説明されていたが、一つだけ実行できていなかった「2時までには下山する」というアドバイスは今日も実行できなかった。それでも3時前には下山できた。

帰りがけ、恒例の温泉に。ここから一番近いのは加田の湯だ。ネットで調べてみたら、キャンペーンで300円になっているという。よし!と思ったが、よく考えると、それは人が多いという意味もある。そこで、今まで行ったことがない、ラムネ温泉へ向かう。

案の定人は少なく、最後は一人で湯船にゆったりと浸かることができた。比較的湯の温度がぬるめなのでいつまでも入っていられる感じ。

ここからの帰りは流石に少し遠いが、これは仕方がない。それでも家に帰って5時台ならよしとせねばなるまい。

それにしても今日は忘れ物が多すぎた。何か改善策を練らないと、のちのち困ることにもなりかねない。

30年ぶりの大山登山

晴れのち曇り。

定休日。数日前から、近場でどこか登りやすい山へでも行こうかと予定していたのだが、昨日急に嫁サンが「大山に登る!」と決めてしまった。今月初め、白馬を見て、「いつかは」と思ったようで、大山ぐらい登れなくてはと考えたのだろう。

大山は30年前に同級生たちと登って、当時は肥満体だったこともあり、随分しんどかったこと、降りてから焼肉屋へ行ったことぐらいしか記憶にない。久しぶりに伸びるのは構わないが、体力的に少し心配もあった。

それでも、10時前に大山寺に到着。すでに登山口近くの沢の脇の駐車場、キャンプ場の近くの駐車場は満車。我々は遅すぎるのだ。

今からあそこまで登るのか・・・と思うと手が震える

今回はなるべく軽い装備で。食事もおにぎりと、インスタントラーメン程度をもってスタート。

ゆっくりと焦らず登り始める。すでに降りてくる登山客もいて、何時にスタートされたか聞いたら7時半とのこと。

なかなか1合目にたどり着かない。紅葉はこの辺はまだまだ。登山道脇にクルマバソウがところどころに生えていた。2合目、3合目と登る。

クルマバソウ

とにかく中高年が非常に多い。若い人はトレイルランタイプの方も多い。膝を壊さないのだろうか。

年代に関わらず女性の集団はとにかく騒がしい。元気だ。こんなに喋りながら登って息が切れないのか不思議なぐらい。

いずれにしても、皆装備がきっちりとしている。あまり知らないが見るからに高級そうなデイパック。僕が使っているのはこれも30年近く前のLLBeanのデイパック。シンプル極まりない。でもいいのだ。

足元も、有名なブランドのしっかりしたものが多い。着るものももちろん。よりどりみどりの展示会状態だ。

ゆっくりゆっくり登るおじいさんを抜いたり、抜かれたりしながら登る。5合目以降だいぶ降りてくる人も増える。1200メートルぐらいになると紅葉もきれい。

今は縦走が禁止されているピーク

6合目の休憩所ではびっくりさせられた。2時間ほど前、大山寺まで車で上がってくる途中のことだが、通学用タイプの自転車を押して上がってくる男性がいた。気温は低いがすでにTシャツ一枚で背中に汗がにじんでいた。Tシャツには大きく「村岡」と書かれていた。まだまだ大山寺まで相当ある距離だった。「まさか大山寺まで登ったりしないよね」と思っていたのだが、その「村岡さん」が大山寺どころか6合目にすでにいたのだ。我々は駐車場がなくて一旦戻ったりしていたので、時間差は縮まっているのは確かだがそれにしても・・・。

そもそもどこから登ってきたのか・・・。まさか米子あたりから・・・。もしかしたら、Sea to Sammit の練習かもしれない・・・。スエットにTシャツというとても身軽な服装だったし。すごいぞ村岡さん!

見晴らしも良くなってきて、登って一息つくごとに、「おー」と、感嘆の声が出る。遠くに池?と思われる場所が見えたが、あとで確認したら大規模ソーラーだった。とんでもないサイズだ。

メガソーラー

6合目~7合目~8合目あたりはかなりしんどい。ただ、急がなければそれほどでもなかった。木道に入ると後は楽。一気に頂上だ。途中、「今日は人が多いですよ!」と降りてきた人が言っていたが、実際に頂上も沢山の人。腰を下ろす場所に迷うほどだった。昨日はすごかったことだろう。

大山山頂

天気にも恵まれ、あまり暑くもなく寒くもなく、頂上で昼食。まだボチボチ登ってくる人がいる。

先がないかも・・・と思わせられる木道

ゆっくりと休憩をして下山。途中に咲いていたシモツケソウがとても鮮やか。

帰りは行者谷コースで。こちらは特に紅葉が綺麗だった。

行者谷の紅葉

帰りで疲れていなければゆっくりと歩きたい感じ。人も少なめ。

案外時間がかかり、大山寺に降りてきたら5時近くだった。あまりにお腹が空いたのでカフェで軽食。寂れた旅館街に、新しい施設がたくさんできてきている。

このあと、ひうたさんの「ウクレレじかん・弾き語り」のレッスンに参加予定の為、あまりゆっくりできずに松江に戻る。

シャワーだけ浴びて出かける。

今日のテーマ曲は、THE BOOMの「星のラブレター」やブルーハーツの「青空」、斉藤和義の「歌うたいのバラード」

いずれもよく知らない曲だったが、前の2曲はあらかじめ教えてもらっていたのでネットで聞いて予習。楽しく弾けた。

強弱をつけたり、聴かせるポイントなども教えてもらって大満足。新しいテクニック(と言えるほどじゃないと思うけど)も教えてもらってとくした気分。音楽は深いなぁと、改めて思う。

歌うたいのバラードは新しいコードが結構出てきたが、押さえるのはそれほど難しくない。ただ、覚えるのは難しいが。

終了後には、参加者全員でお稲荷さんをいただく。libre – リブルさん、ごちそうさま!!