チェーンソーで石を切る

ヘリオトロープ開花

曇りときどき晴れ一時雨夕方アラレが降る。

3月も今日で終わり。3月は長かったように思う。いつもの年ならば行く、逃げる、去るを地で行くように日々が流れるのだが、今年、特に3月はゆっくりだったように感じる。理由はわからない。

早朝圃場で作業。昨日塗装したストーブに点火。

ストーブ点火しばらく強く焚いておく。しばらくは表面から煙が出て塗装の焼ける匂いがする。2時間ぐらいしたらあまり気にならなくなってきた。もう今後はそれほど活躍することは少ないと思うが、一旦塗装しておけば秋にまた使うときもすぐ使える。

一旦朝食に帰り、近くのH皮膚科の花壇の手入れに向かう。軒下の花壇ではヘリオトロープが花芽をつけ始めていてびっくり。屋外でこの時期の開花、さすがにこれは珍しい。

午前中は片付けをしたり挿し木をしたり、大忙し。

午後、デスクワークを簡単に片付けてまた圃場へ。夕方、雨かと思ったら、急にアラレが降り始めてびっくりした。今日は花見もさんざんだろう。

3月末のアラレ

最後に、昨日の時点でまだ完了していなかった庭木の片付けを行う。

切り倒した太い枝をチェーンソーで短く切っていたら、一つの枝の途中でいきなり切れなくなってしまった。念のため一旦切断を中止。庭木なので釘などはないはずなのだが、硬い節にでもあたって刃が摩耗したのかもと、針葉樹の柔らかい枝を切ってみたがやはり切れない。こんなに一気に切れなくなるとはおかしい・・・と切り口を覗いてみると中央の方に何かが見える。

枝の奥に
奥に何かが見える

慎重を期してクサビを打ち込んで割ってみる。

枝の中の石

なんと、現れてきたのは幹の中央に入っている石ころだった。確かこの枝は地上3メートルぐらいにあったはずなのだが、いったいどうしてこんなところに石が入っているのか不思議でならない。奥の方はがっちり食い込んでいたので今日は取り出すこともできなかった。

チェーンソーで石を切れば切れなくなるのは当たり前だ。普段から、倒れた丸太の下に石がないかどうか、土を一緒に切らないようにとずいぶん注意している。とはいえ、今日のようなパターンは避けようがない。この枝も少し上のところで枝分かれしているが、特に不自然なところはない。まさか石が入っているとは超能力でもないとわからないだろう。

ソーチェーンがひどく傷んでいないことを祈りつつ、すぐに棒ヤスリで研ぎ直す。普段研いでいるよりも5割り増しぐらい大目に研いだうえで一旦試し切り。全然ダメかと思っていたが案外良く切れる。最悪買ってすぐにソーチェーンを買うはめになるかと思っていた。

今日はここまでということにして、再度ソーチェーンを研ぎ上げる。掃除をして一旦終了。石の件はまた庭師さんにでも尋ねてみようと思う。

道を作る

束ねたエンド杭

晴れのち曇り夕方から雨。

今日も午前中を中心にとても気持ちが良い天気。センター試験の受験生も安心して会場に向かえたことだろう。

朝は圃場で作業。肥料作りや片付けなど。Kさんが作業に来る。苗の移動などをお願いする。

天気が良いので、昼前から嫁サンの実家へ向かう。山でイノシシに荒らされた道を作り直す作業だ。

めちゃくちゃに掘り起こされて、猫車で薪を下ろしたいのに、猫車どころか、普通に歩くのさえままならない状態をなんとかしたい。

その前に嫁サンの親父さんに頼まれて、作業をすることになる。

まず、エンドウを絡みつかせるための支柱にする枝の収穫。これをこのへんではエンド杭とよぶ。初めて言われた時はなんのことかわからず、何かの端(エンド)に使う杭のことかと思った。

 

李の枝
李の枝。エンドウのツルがよく絡みそうだ

今回は山際に生えていた李の枝を使うことになった。落葉樹ならなんでも良いようだが、竹とか笹の枝はNG。ツルツルして絡みにくいのだそうだ。

束ねたエンド杭
えんどぐいを束ねる。

その他、納屋から資材を引っ張り出したりする作業を行う。

その上でようやく自分の作業にとりかかる。山際の荒らされた道をクワを使って掘っていく。イノシシが荒らしたところは根もないのでかえって簡単にクワが刺さっていくが、そうでないところは赤土でかなり苦労する。

道作り
山際を削って道をつける

もともと道があったところだが、大穴ができていたり、そもそも木の枝が邪魔をしていたりするところもあったので、歩きやすいよう、薪が運び出しやすいよう改良を加える。

イノシシに荒らされた道
イノシシに荒らされた道(before)

1時間以上かかっただろうか、大汗をかきながらようやく50メートルほどの道ができた。斜面側で極端に掘り起こされたところなどは倒木を使って補った。

道作り
新しく作り直した道(after)

道を作るという作業は、なかなか経験できるものではない。畑のなかに通路を作るとか、いずれにしても自分の土地(正確にはここの山も自分の土地ではないが)がないとできない作業だ。道を作ってみてそれに気づく。

自分で作った道を歩く充実感をここで作業するたびに感じることだろう。よく、いままでなし得なかったことを成し遂げることを「道を切り開いた」と言うが、スケールの違いはあるとはいえ、自分で切り開いた道は愛着があるし誇らしいものだ。

一旦休憩して、薪の整理。少しだけ運び出したところで雨が降り出して今日の作業は終わり。続きはまたの機会だ。

この木なんの木

お客様から質問が急激に多くなる時期である。大抵は質問されてもわりあい簡単に答えられる内容が多い。なかには「なるほど」と感心したり、自分が勉強になるような質問もあったりするのでありがたい。

だが、時には答えるのが難しい問い合わせもある。

今日も、写真付きで送られてきた質問が一つ。このイタリアンパセリの株元にたくさん生えてきた芽は何でしょう?という、クイズのような質問。

雑草

スミマセン。わかりません。

土の来歴から案外手がかりはつかめるのかもしれない。案外、この鉢で以前育てていた野菜や草花の零れ種という可能性は高い。土がもし花壇とかの土ならばさらに難しくなりそうだ。ただ、そういう情報はいただけなかった。ただ、イタリアンパセリの芽ではないのは確かです、としかお答えできなかった。

といっても、この野菜 or 草花を何度か育てたことがある方なら一目見てわかるだろう。

僕も今、正体がわからず困っているものがある。

樹木
すごく硬いのでカシの仲間では・・・?と思っているのだが・・・。

この冬、近くの林からいただいたマキ用の木のうちの一つ。とても硬くて、斧が弾かれるし、鉄のくさびでも往生している。せめて種類がわかればなにかいい方法が掴めそうだと思っているのだが。

ざっと調べてもわからず、友人の造園屋さんに見てもらっても「生えている時じゃないと・・・」と言われた。大工さん(父)に見てもらっても判明せず、山の持ち主さんに尋ねてもやはりわからなかった。

残る最後の砦は、友人の樹木医さん。さて、正体は判明するか!?

 

追記

夜は嫁サンのたっての希望で夜桜見物に松江城に向かった。松江城も天守閣まで登ったのは何十年ぶりだろうか。

松江城と私

本当に子供の頃、花見シーズンに訪れたことは覚えているが、花の色よりも、オシッ○のにおいがしていて嫌だったことが強烈な印象として残っている。

花見客もたくさん、寒い中飲んだり食べたりしているグループもたくさんいたが、いずれも大変行儀よく静かに楽しんでいた。国宝ともなると違うね。

一番騒がしかったのが、「さーくらさいたらいちねんせい〜」と歌っていた数人の子供たち。まるで出来上がっているかのようだったが、微笑ましいものだった。

春分の日と薪の山

春分の日の今日、冬のような冷たい雨が降り続いた

これではとてもお墓まいりなど出かける気分にはなりにくいだろう。先日とりあえずお花を供えに行っておいてよかった。

さて、春分の日と聞くと、やはりこれから本格的な春、初夏、夏に向かって動いているという気持ちが強くなってくる。

そんな時期なのに、心にずっしりとのし掛かってきているのが、薪の山だ。

今年の冬、幸いにもビニールハウスのすぐ上で伐採された木を譲っててもらえることになり、大喜びした。

とりあえずは使えそうな太さのものを現地で玉切りし、子供やスタッフを動員して運んだり、少しづつ薪割りをしたりしていたが、今日現在これほどまだ残っている。

薪の山
これと同量ぐらいはすでに割って積み終わったのだが・・・

春になるとこの場所に車を入れることも多いので、少なくともそれまでには場所を空けたいのだ。

さて、そんなタイミングで昨日、庭師のM氏から木を伐採したので薪としていらないかという申し出をいただいた。普段なら大喜びで受けるところだ。しかしこの状態ではちと不可能に近く、泣く泣くお断りすることに。

薪割り自体は嫌いではないが(どちらかといえば大好きかも!)、あまり気温が上がってくると嫌だし。天気が良くて時間が空く日が早くやってきてほしい。